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Sonos、独自の音声システム 「Sonos Voice Control」 発表。音声対応の全Sonosスピーカーで利用可能に

現地時間5月11日、米オーディオメーカーSonosはブランド初となる独自の音声制御システム 「Sonos Voice Control」 を発表した。

まずは2022年6月1日から米国で提供が開始され、2022年後半にフランスで利用可能になる。日本での提供時期については未定だが、Sonos Japanによれば順次利用できる国・地域は拡大予定とのことなので、将来的には日本でも利用できるようになる可能性はありそうだ。

「Sonos Voice Control」 は、Sonos初となる独自の音声システム。音声システムと言えば、Amazonの 「Alexa」 やAppleの 「Siri」 などの音声アシスタントを想像しがちだが、Sonosの音声システムはそれらとは性質がやや異なり、Sonosスピーカーの音楽再生/停止、音量の調整などを音声でコントロールできる機能となっている。Sonosのアプリ体験を声を通して利用できる。

ちなみにSonosの製品はWi-FiとBluetoothの両方で動作する仕組みになっていることが多いが、「Sonos Voice Control」 はその両方に対応する。

音声制御するには、「Hey Sonos」 というウェイクワードにしてほしいことを呼びかける。たとえば 「Hey Sonos、音量を上げて」 と言うと音のボリュームを上げてくれるといった具合だ。再生するデバイスを切り替えたりグループ化したり、お気に入りの楽曲をミュージックライブラリに保存したり、いいねの評価をつけることが可能。

また、音楽配信サービスで特定の音楽やプレイリストを再生することも可能。対応するサービスはSonos Radio、Amazon Music、Apple Music、Deezer、Pandora。そのほかのサービスについては今後対応予定となっている。

「Sonos Voice Control」 はプライバシーに配慮し、ユーザーの音声をクラウドなどにアップロードせず、オンデバイスで処理する仕組みになっている。ユーザーの情報が外部に送信されることはないため、安心して使用することができるという。

Sonosの音声エクスペリエンス担当・バイスプレジデントのジョセフ・デュロ氏によれば、「Sonosはユーザーがお気に入りの音楽コンテンツに簡単に繋がれる体験を提供することに注力してきた。音楽と繋がれる最も自然な手段は ”声” であるが、しかしながら多くのユーザーがプライバシー面で懸念を持っており、既存の音声サービスを利用していないことがわかった。」 とし、ユーザーの懸念を払拭するためオンデバイスで処理することを選択したと説明している。また、ネットワークを介さずオンデバイスで処理することで、ユーザーの声への反応する速度が速いというメリットもある。

「Sonos Voice Control」 のアシスタント音声には、『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』『マンダロリアン』などに出演し、明瞭で味がある音声に定評がある米国俳優 ジャンカルロ・エスポジート氏を起用。今後もさまざまな人の声を追加していく予定だという。

「Sonos Voice Control」 は、音声入力に対応したすべてのSonosスピーカーで使用できる。利用料は無料。今後配信されるソフトウェアを適用することで使用可能となるとのこと。まずは、2022年6月 1日から米国で、2022年後半にフランスで提供開始予定。日本でのリリース時期は未定だが、今後追加されることに期待したい。

(画像提供:Sonos)