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ビジネスチャットのSlackが上場へ 米証券取引委員会に申請、Spotifyと同じ直接上場に

ビジネスチャットプラットフォームの大手 「Slack Technologies」 が、いよいよ上場に向けて具体的に動き出した。同社は2019年内に株式を上場することを目標に、米国証券取引委員会 (SEC) に対して申請を行ったことを発表した。ただし、上場に向けた申請書の内容は現時点では公開していない。

Slack Announces Confidential Submission of Draft Registration Statement for Proposed Public Listing

Slackは上場時の資金調達を伴わないダイレクトリスティング (直接上場) を狙っている。この手法は昨年4月に音楽配信サービス 「Spotify」 が行ったものと同じで、幹事 (証券会社) を通して行う通常の上場に関する手続きを伴わないため、手数料を大幅に節約することが可能となる。

今回の上場は新株を発行せずに、Slackの経営陣や従業員、投資家などが保有する株式を市場で売買できるようにする。比較的小規模な企業がこの手法を使って上場することはよくあることだが、すでに保有されているSlack株の価値が大きく減る心配もないのもひとつの魅力と言えるだろう。

Slackは昨年8月に10億ドル以上の増資を行っており、その時の会社の評価額は71億ドル。また、今年1月29日には同サービスのデイリー・アクティブユーザーは1,000万人を超えたことを発表していた。

そして、Reuterは昨年12月の時点で、SlackがIPO(新規上場)を通じて時価総額100億ドルを目指す予定であると報じていた。

上場は米国証券取引委員会(SEC)の審査が完了次第となる。

[ via Bloomberg ]