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OpenRun Pro レビュー。音質がさらに進化した最新骨伝導イヤホン

耳ではなくこめかみで音楽を聴く 「骨伝導イヤホン」 で有名なShokz (旧:AfterShokz) から、新型骨伝導イヤホン 「Shokz OpenRun Pro」 が登場した。

本製品は、旧製品 「AfterShokz Aeropex」 に比べて、性能や使い勝手が向上したモデル。Shokz TurboPitchという新たなテクノロジーを導入し低音がより強化されるなどの進化もある。

本製品は現在GREEN FUNDINGでクラウドファンディングを実施中だが、先行試用させていただく機会に恵まれたので、本製品の特徴など紹介したいと思う。(商品提供:Shokz)

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デザイン・特徴

今回提供いただいた 「Shokz OpenRun Pro」 は、前述のとおり 「AfterShokz Aeropex」 の後継機として登場する新型骨伝導イヤホンだ。

そもそも骨伝導イヤホンとは何なのか。一般的なイヤホンは耳の穴に直接ユニットを入れて空気の振動で音を脳に伝えるが、骨伝導イヤホンの場合はその名のとおり骨に振動を伝えることで脳に音を届ける仕組みを採用したものになる。本当に音が聞こえるの?と疑問に思う方もいるかもしれないが、これが聞こえるのだから不思議。

以前レビューした 「AfterShokz Aeropex」

以前に 「AfterShokz Aeropex」 をレビューさせてもらったことがあるが、それまで一般的なイヤホンばかり使用していたため新感覚だった。

骨伝導イヤホンは、こめかみにユニットを当てて音を聞くため、耳を塞がなくて良いというメリットがある。耳を塞ぐわけではないので周囲の音はガンガン入ってくるものの、代わりに周囲の音が聞こえることをメリットと考えれば、例えば屋外で使用する際、車や信号の音など環境音を聞きながら安全にランニング、ウォーキングできたり、PC作業時にはヒーリング音楽を聞き流しながら作業する、という使い方も。

自宅にいる子どもたちの声を聞きながら家事ができるほか、インターホンも聴こえるので、安心して音楽を聴くことができる。

そんな骨伝導イヤホンの新型モデル 「Shokz OpenRun Pro」 の実力をチェックしていこう。

まずは外観についてだが、基本的なデザインは先代の 「AfterShokz Aeropex」 から大きくは変わっていない。耳にかけるフック部分と、左右の振動ユニットを繋ぐネックバンド。ネックバンドは後頭部にグルリと回せるようになっていて、使用時に邪魔に感じることはあまりない。なお、ネックバンド部分はチタン製で細くても強度はバッチリのようだ。

実際に装着してみるとこんな感じ。骨に振動を与えなくては音が聞こえないため多少の締め付け感はあるものの、重量わずか29gと軽く、振動ユニット自体も小さいので一度つけてしまえば装着感はあまり感じず、長時間の使用も十分に可能。

「Shokz OpenRun Pro」 をひっくり返すと、振動ユニット右側に音量アップ・ダウンボタン、充電端子が用意されている。音量アップボタンは電源ボタンも兼ねる。

振動ユニットには音楽の再生・停止ボタンが存在。このボタンを二度押しで曲送り、三度押しで曲戻しなども可能。音楽の再生コントロール機能は一通り用意されているので、一般的なイヤホンと同じように使うことが可能だ。

「Shokz OpenRun Pro」 はスマートフォンアプリ 「Shokz」 に対応しており、スマートフォンからイコライザーの設定が変えられるようになっている。また、アプリに対応したことで、適宜ファームウェアアップデートが受けられるというのも、ひとつ安心ポイントかもしれない。

本製品はマルチポイントに対応しており、2台のデバイスとペアリングすることが可能。筆者はiPhoneとMacにペアリングさせて、再生元のデバイスをスムーズに切り替えられてとても便利。

充電は、専用ケーブルを使用する。旅行や出張の際に持ち運ぶ必要があったり、故障したときに専用ケーブルを買い直す必要があるので、筆者はあまり専用ケーブルというものは好みではないのだが、「Shokz OpenRun Pro」 の場合は全体的に細い製品であるため、その点は致し方なしという感じだろうか。

専用ケーブルはマグネット式になっていて、磁石の力でくっつけて充電する。専用ケーブルのメリットとして、充電速度が速く、最大1時間でフル充電まで完了できる。また、5分の充電で最大1.5時間使える急速充電にも対応しているため、万が一の充電切れはあまり心配する必要はない。

ケース収納時

連続駆動時間は最大10時間。朝8時から使い始めても、夕方18時まで使い続けられる。実際に丸一日自宅でPC作業をする機会があったので使用してみたところ、夕方まで使ってもまだ余力があったのでほとんどのユーザーは満足できると思う。

「Shokz OpenRun Pro」 はIP55の防塵・防水に対応していて、水回りでの使用はもちろん、小雨程度なら屋外でも使えるだろう。テニスやランニングなど大量の汗をかくスポーツにも活躍の機会は多そうだ。

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OpenRun Proの音質

製品仕様によると、OpenRun Proは 「Shokz TurboPitch」 テクノロジーを採用したことで、より深みのある低音再生を実現しているという。

より具体的には、低音エンハンサ 「CoreCushion」 をトランスデューサーのなかに組み込むことで、低音に深みを与えたとのこと。これまでに発売したShokzシリーズの骨伝導イヤホンは低音がすこし弱く感じることがあったが、果たして本製品はどうなのか。

実際に聴いてみたところ、確かに低音が聞こえやすくなっていて、骨伝導イヤホンでありながら一般的なイヤホンの音にまた少し近づいた気がする。もちろん、インイヤーイヤホンに比べると音のディティールは多少失われてしまうものの、低音から高音にかけて豊かに表現できていて、以前のモデルとは異なり音の立体感も体感することができた。

各楽曲で使われている楽器から発される音はしっかり厚みがあり、ヴォーカルの声や息遣いまで綺麗に再現できており、ライトレベルであれば十分に楽しめる。

もしあなたがスポーツ用オーディオデバイスとして本製品を検討しているのであれば、現状では最もパフォーマンスに優れる製品のひとつと考えていただいていいだろう。少なくとも骨伝導イヤホンのなかではトップレベルの性能・音質を持っていると言える。

ひとつ注意なのは、音量を大きくした場合、骨伝導イヤホンといえど外に音が漏れてしまうということ。ある程度音量を調整するか、あるいは使用する際は他の人に迷惑にならない場所で使用していただきたい。自宅や屋外などパブリックスペースではない場所での使用が、自分にとっても他人にとっても心地よいはずだ。

ちなみに、OpenRun Proは通話用デバイスとしても使用することが可能。デュアルノイズキャンセリングマイクが搭載されており、周囲のノイズを排除した上で、ユーザーの声を相手に届けることが可能。電話だけでなく、テレワークなどにおけるウェブ会議にも使用することができる。

バッテリー持ち

OpenRun Proは内蔵のバッテリーで駆動するため、バッテリーがなくなると再生が止まってしまう。使い続けるためには必ず充電する必要があるわけだが、本製品のバッテリー持ち(公称値)は最大10時間。先代モデルが最大8時間だったことから、駆動時間が伸びていることがお分かりいただけると思う。少なくとも10時間も持つなら、大抵の方は不安に感じることはないのではないだろうか。

しかも、本製品は急速充電に対応しており、5分の充電で最大1.5時間の使用が可能。ついうっかり充電をし忘れていたとしても、充電器に接続してちょっとだけ待てば十分に使うことができる。10時間も持ちながら、急速充電で即座にチャージできる製品自体が意外と少ないため、バッテリー持ちについてはあまり気にする必要はないと筆者は感じている。

まとめ

今回は 「Shokz OpenRun Pro」 という新しい骨伝導イヤホンをレビューした。先代モデルから、さまざまな進化を遂げていることがお分かりいただけたのではないだろうか。

骨伝導イヤホンといえば、音質はそこそこ、代わりに装着感や耳を塞がない音楽体験を魅力としてきたところがあった。しかし、「Shokz OpenRun Pro」 の場合は、低音しっかりで立体感のある音楽を味わえるという魅力が新たに加わっている。軽量で締め付けがほとんどない快適な装着感はそのままなので、これまで以上に便利に使えるのではないだろうか。

試しに、普段より骨伝導イヤホンを使用しているという筆者の友人にも試してもらったのだが、「Shokz OpenRun Pro」 は2年前に購入したものよりも軽く、音質も良いと絶賛していた。筆者の友人は耳の穴が小さく一般的なインナーイヤホンはうまく入らないとのことで、それ以来骨伝導イヤホンを利用しているという。近く買い替えを検討しているようで、その候補に 「Shokz OpenRun Pro」 を加えたいと話していた。

OpenRun Proは2022年2月21日までGREEN FUNDINGでプロジェクトが実施中で、支援することで特別価格で製品をゲットできる。配送予定日は2022年2月以降を予定しているとのことだ。最新の骨伝導イヤホンが欲しい方は、支援してみてはどうだろうか。

カラーバリエーションは、ブラック、ベージュ、ブルー、ピンクの4色。現在実施中のプロジェクトではブラックとブルーの2色のみが選択可能で、その他のカラーに関しては今後展開予定であるとのことだ。