「AQUOS wish 5」 6月下旬より発売。ひと足先に実機ハンズオン、高圧洗浄機にかけられる様子も見てきた

シャープは、新型スマートフォン「AQUOS wish5」を日本を含むグローバル市場 (台湾・シンガポール) に向けて6月下旬より順次発売すると発表した。

公開市場向けモデルの価格は3万円程度(税込)。国内キャリアでは、NTTドコモとワイモバイルでの取り扱いが決定しており、ドコモでは6月中旬以降の予約開始を予定している。

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エントリーモデルでも妥協なし。120Hz対応の6.6インチディスプレイ&5,000mAhバッテリー

「AQUOS wish5」 は、シャープの 「AQUOS」 ブランドより展開されている、扱いやすさ・安全性を両立したエントリースマートフォン 「wish」 シリーズの2025年最新モデル。

画面は、約6.6インチの大型液晶ディスプレイを採用し、リフレッシュレートは最大120Hz駆動に対応。スクロール操作やゲームプレイ時の表示も滑らか。さらに、画面輝度向上により屋外での視認性も強化されている。

教科書で使用されるフォントを採用することで可読性を高めるという日本らしいアプローチ

バッテリーは5,000mAhと大容量で、動画視聴やゲームプレイといった高負荷な用途にも余裕を持って対応する。

また、シャープ独自の「インテリジェントチャージ」機能を搭載。充電時にバッテリー残量が約90%に達すると自動的に充電を停止し、端末への直接給電に切り替えることで、バッテリーの劣化を抑える設計になっている。

背面カメラは約5,010万画素。AQUOS独自の画質エンジン「ProPix lite」により、夜景や人物撮影でも自然で鮮明な描写が可能だ。本製品の価格帯を考慮しても、撮影性能はかなり高水準にまとまっている。

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性能面も地道に進化、SoCはDimensity 6300に刷新

内蔵SoCは、ミドルシップ向けの 「MediaTek Dimensity 6300」 を採用。前モデル 「AQUOS wish4」 と比べてCPU性能が約20%、GPU性能が約13%向上しており、普段使いにおけるレスポンスの改善が期待できる。

RAMは4GB、ストレージは128GB。さらに、2TBまでのmicroSDカードをサポートする。セキュリティアップデートは4年間提供される予定で、エントリーモデルとしては長期運用を前提とした点も評価できる。

高圧洗浄機にもビクともしないタフネス仕様が安心感を生む

本体は、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」に準拠した耐久設計となっており、防水・防塵・耐衝撃性能を網羅。さらに、今回新たにIPX9準拠の高防水等級にも対応。

これは、80℃の高温水を高圧で噴射しても機能を維持できるという等級で、キッチンや浴室、屋外キャンプなど、水回りでの使用も想定したタフ設計となっている。発表会場では、縛り付けられたwish5に高圧洗浄機で水を噴射しても大丈夫というデモンストレーションが行われていた。

振るだけで警告音。スマホ初の防犯アラート機能を搭載

特筆すべきは、スマートフォンとして世界で初めて (※シャープ調べ、2025年5月29日時点) 振動で作動する防犯アラート機能を搭載した点だ。

緊急時、本体を振るだけで大音量の警告音を発し、登録済みの連絡先へ自動で発信、SMSで位置情報も送信される。

本体がカバンやランドセルの中にある状態でも反応する設計になっているため、緊急時に慌ててスマートフォンを取り出さずともカバンを振るだけで素早く家族に通知を送ったり、連絡を取ることが可能だ。

仕組みとしては加速度センサーと独自のアルゴリズムで加速と頻度を計測し、一定以上に達した段階で発動する。さらに、反応感度は低/中/高の3段階で調整可能で、一番感度の高い設定でも走り回る程度では反応しないため、偶発的に反応することは基本的にはないとのことだった。

AIを活用した電話アシスタント機能も搭載されている。これは、通話内容をリアルタイムに解析し、不審な電話を自動でブロックするというもの。過去の特殊詐欺の事例をもとにしたデータを活用し、危険なやり取りを未然に防ぐ。さらに、留守番電話の録音を自動でテキスト化する機能もあり、視覚的に内容を確認できる点でも安心感がある。

カラーラインアップは、「MISORA(み空)」「NADESHIKO(撫子)」「WAKABA(若葉)」「YUKI(雪)」「SUMI(墨)」の全5色展開。いずれも日本の自然や伝統色から着想を得ており、日常に馴染みやすい柔らかな色調となっている。

筐体には再生プラスチックを約60%、サイドキーには再生アルミを100%使用。さらに、塗装には低VOC(揮発性有機化合物)塗料を採用し、環境負荷の低減にも配慮された設計となっている。

デザイン監修は、「miyake design」を主宰するプロダクトデザイナー・三宅一成氏が担当。カメラ周辺部の独特な自由曲線の造形を引き継ぎながら、手になじみやすく、かつ耐久性のあるフォルムに仕上げている。

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AQUOSSHARP取材
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