
シャープは、新フラッグシップスマートフォン「AQUOS R10」を発表した。日本のほか台湾、シンガポール、インドネシアで、2025年7月上旬以降に順次発売する。
公開市場向けモデルの価格は、256GBモデルが10万円程度、512GBが11万円程度 (どちらも税込)。国内キャリアでは、NTTドコモとソフトバンクでの取り扱いが決定しており、ドコモでは6月下旬以降の予約受付開始を予定している。
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今年の新AQUOSスマホは3,000ニト、240Hz可変のPro IGZO OLEDを搭載

AQUOS R10は、2024年に発売した「AQUOS R9」の後継機種にあたるモデル。従来よりも明るいディスプレイやパワフルなステレオスピーカーを搭載したことで、臨場感あふれる視聴体験を楽しめるモデルとして登場する。
画面には、従来機比で約1.5倍となるピーク輝度3,000ニトを実現したPro IGZO OLEDディスプレイが搭載。1~240Hzの可変駆動に対応し、なめらかなスクロールや高速レスポンスが求められるゲームでも、快適な表示を提供する。

さらに、「バーチャルHDR」機能を搭載することで、動画配信サービスなどのHDR非対応の動画コンテンツも鮮やかに補正。動画を全画面で再生していない場合は再生領域のみを明るくする機能も備えており、目への負担を軽減する。
上下に配置された大型スピーカーBOXのうち、上部はフルメタル化されており、音圧と音質の両立を実現。Dolby Atmos対応により、立体的な音の広がりが加わり、モバイルとは思えない没入感のある音響体験を提供する。
音量に合わせて周波数特性を制御する新音響技術により、音量に応じて高域・低域のバランスも自動補正。小さな音量でも高域や低域が聴き取りやすい明瞭なサウンドが得られる。また、「8Way Audio」により、イヤホン使用時でも空間オーディオへの変換が可能となっている。
ライカ監修のカメラを搭載。暗所撮影に強い

カメラは、ライカカメラ社が監修。背面カメラは標準+超広角のデュアルカメラ構成となっている。
標準カメラには1/1.55インチの新型イメージセンサーを採用し、暗部ノイズを抑えて光の輝きをしっかりと描写。夜景やイルミネーションの撮影において、より自然で美しい表現が可能となった。
周囲の光を測定する14chスペクトルセンサーの搭載により、照明の種類や環境光に左右されず、見たままの色を忠実に再現する。また、AIによる合成処理技術により、RAWデータを超える情報量で画像処理を実現。ズーム撮影やナイトモードでもディテールや階調を損なわない。
動画撮影時には、Dolby Vision対応で鮮やかな色彩表現が可能。AIによるオートフォーカスも進化しており、被写体が一時的に遮られても自動で追尾を続ける。
生成AIが通話内容を自動で要約・記録

生成AIを活用した通話支援機能も大きな進化ポイントのひとつ。通話中にAIがキーワードを自動抽出してメモを作成。通話終了後には視認性の高いリストとして表示され、重要な情報を見逃すことなく記録できる。

さらに、メモ内に日時情報が含まれていた場合には、カレンダーアプリへの予定登録をAIが自動で提案。ユーザーはワンタップで予定を登録できる。
高性能を支える新放熱構造と12GB RAM

長時間の動画撮影やゲーミングなど、端末に高い負荷がかかるシーンでも安定したパフォーマンスを維持するため、AQUOS R10では新たな放熱構造を採用。ベイパーチャンバーとCPUの間に高熱伝導素材である銅ブロックを圧着することで、熱を効率的に分散し、熱によるパフォーマンス低下を抑制する。
CPUは「Snapdragon 7+ Gen 3」を搭載し、メモリは12GB。高画質な3Dゲームでも快適な動作を確保する。
デザインは「miyake design」が監修、自由曲線を継承

外観デザインは、三宅一成氏率いる「miyake design」が監修。従来モデルで好評を得た、カメラ周囲の “自由曲線” を継承しつつ、ガラス素材の質感やカラーの美しさを際立たせた。



カラーは、生活空間やファッションにも調和するトレンチベージュ、カシミヤホワイト、チャコールブラックの3色を展開。同色の純正シリコンケースも同時に登場する。
本体は防水・防塵に加え、米国国防総省制定の「MIL-STD-810G」準拠の耐衝撃性能にも対応。高さ1.22mからの落下試験をクリアしており、うっかり落とした際の耐久性にも配慮されている。
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