
シャープは5月14日、新たな4K有機ELテレビ「AQUOS QD-OLED HS1ライン」および「AQUOS OLED HQ1/HQ2ライン」を発表した。
「AQUOS QD-OLED HS1ライン」 は55V型と65V型の2機種を用意し、5月31日に発売予定。市場想定価格はそれぞれ440,000円、572,000円前後。
「AQUOS OLED HQ1/HQ2ライン」はHQ1ラインが55V型と65V型の2機種、HQ2ラインが42V型、48V型、55V型、65V型の4機種をラインアップする。発売は6月21日を予定。市場想定価格は242,000円〜440,000円。なお、当初の月産台数はこの3つのラインで合計19,000台を計画している。
最新QD-OLEDによる約2倍の輝度性能
今回発表された3つのラインのうち、最上位に位置付けられる「HS1ライン」は、最新世代のQD-OLEDパネルを搭載し、圧倒的な高画質と低遅延を両立したハイエンドテレビ製品。
シャープ独自の放熱構造とパネル駆動回路を搭載したことによって、従来モデルと比較して約2倍のピーク輝度を実現。日中のリビングなど明るい環境下でも視認性が高く、暗部の階調表現も豊かに再現することが可能だ。
また、鮮明な黒の表現力と鮮やかな色彩を可能にする「S-Brightパネル」により、エメラルドグリーンの海、夕焼けのグラデーション、水しぶきのような微細な表現までも繊細に描写できる。
映像処理の中核を担う画像エンジンには、HS1ラインに「Medalist S6X」、HQ1/HQ2ラインに「Medalist S6」を採用。
映像に合わせて画質や音質を自動調整してくれるほか、新開発の「空間認識AI」機能を搭載しており、AIが被写体の前後関係を認識し、明暗や精細感を自動で最適化。近くの被写体はくっきり、遠くの被写体は少しぼかすことで、自然で臨場感のある映像を実現する。
HS1ラインでは、ツィーター、ミッドレンジ、サブウーファー、ハイトツィーター、ハイトミッドレンジを含むスピーカー構成を採用。実用最大出力は100Wに達し、テレビ単体としては非常にパワフルな音響環境を構築できる。
ゲーム用途に最適化。入力遅延はわずか0.83ms
ゲーマーにとって見逃せないのが、HS1/HQ1/HQ2いずれのラインもゲームモード時において約0.83ミリ秒という低い入力遅延を実現している点。eスポーツや格闘ゲーム、FPSなど反応速度が勝敗を左右するジャンルにおいては、とても重要なスペックだ。
さらに、表示画面のサイズを25%〜70%の範囲で10段階調整可能な「リサイズ調整機能」も搭載。画面を縮小して視野全体を一望できるようにすることで、視点移動の負担を軽減する設計となっている。
また、USBハードディスクを利用する際の新機能として、2番組の同時録画に対応するほか、2倍速の再生機能が利用できるように。また、録画番組において災害・気象情報を映し出すL字のバーをカットする機能も搭載される。
スマートTVとしての機能も充実しており、PCブラウザベースで定評のある「Sleipnir Webブラウザ」や、ESETによるサイバーセキュリティソフト「SMART TV SECURITY」をプリインストール。家庭内での安全なインターネット利用も配慮されている。
そのほかの新機能としては、テレビのリモコンを使って気軽に視力チェックができる独自アプリ「めめログ」も搭載。測定した視力は10人まで記録しておくことが可能だ。
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