
IoTスマートロック製品を手がけるCANDY HOUSE JAPANは5月13日、新たな認証技術を多数搭載したスマートロックオプション「SESAME Face Pro」を発表した。既存のSESAMEスマートロックと連携し、遠隔でロックを施錠/解除できる製品だ。価格は6,578円(税込)で、出荷は今月末より順次開始される見込み。
顔・静脈認証を搭載した「Touch Pro」の進化版
本製品は、従来モデル「SESAME Touch Pro」のパワーアップモデルとして位置づけられるもので、これまでの番号入力、指紋認証、ICカード(MIFARE/FeliCa)対応に加え、新たに顔認証と静脈認証に対応したのが最大の特徴だ。手のひらをかざすことで赤外線スキャンによる静脈認証が作動し、最短0.9秒で解錠が可能。
本体サイズは横幅4.76cm、厚み2.81cmと前モデルと同等ながら、追加されたセンサーモジュールにより縦方向にややサイズアップしている。とはいえ、一般的な玄関ドアに取り付けても違和感のないコンパクトさを維持している点は好印象だ。
取り付け方式はテープでの接着式を採用しており、別途「SESAMEマグネット」を使用した磁石式の取り付けにも対応。金属製ドアの多い日本の住宅事情にマッチする。取り付け工事やビス止めが不要なため、賃貸住宅にも対応しやすい。
電池寿命は最大3年、防水・防塵設計も強化
電源はXR123A電池を最大6本搭載可能。電池2本で1年、6本で最大3年間の運用が可能としており、電池交換の手間を最小限に抑えている。
防水・防塵性能はIP65準拠。ユーザーフィードバックを反映し、内部のブザーを完全に密閉、指紋認証周辺の金属リングを廃止。さらに本体をプラスチック一体成型とすることで、雨水などの浸入リスクを大幅に低減している。
「SESAME Face Pro」は単体では作動せず、SESAMEスマートロック本体との連携が前提となるオプション製品だが、その利便性と拡張性は注目に値する。外出先からの遠隔解除、複数人の認証方式の登録など、これまでのSESAMEシリーズの強みを活かしながら、より直感的でセキュアなスマートロック体験を提供する。
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(画像:CANDY HOUSE JAPAN)