Samsung、来月にも次期iPhone用OLEDパネルの生産を開始か 10%の値下げ交渉も

今秋に登場する新型iPhoneの一部モデルには、「iPhone X」と同じく有機ELディスプレイが搭載される予定だが、このディスプレイの生産が早くも来月から開始される予定であることがわかった。韓国ETNewsが報じた。

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来月にも次期モデルのディスプレイ生産が開始か

ETNewsは業界をよく知る人物から、Samsung Displayが次期iPhone向け有機ELディスプレイの製造のため、サプライチェーンパートナーと準備を開始しているという情報を掴んだ。「iPhone X」の生産数調整のために一時的に停止していた生産ラインも稼動を再開させる予定で、ディスプレイの生産は当初、月間200~300万枚/月でスタートし、6月以降は月間400~600万枚に倍増する計画であるという。

ちなみに今年の新型iPhoneに関しては、昨年モデルよりも価格が安くなるとみられている。

コストを引き下げる方法は、Samsungとの価格交渉。現在、「iPhone X」に搭載されているディスプレイはSamsungの独占で供給されているが、DigiTimes ReserchのシニアアナリストLuke Lin氏によると、AppleはSamsungとの交渉によって、有機ELディスプレイの価格を引き下げることに成功したという。

これによって、iPhoneの価格は今より10%ほど安くなる見通し。昨日のSammobileの記事によると値下げ交渉は完了していない可能性もあるが、同記事の中でもAppleは10%の値下げを要求しているとされており、間もなくディスプレイの生産が開始されることから、値下げ交渉は少なくとも最終局面に来ているものと予想される。

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これまではディスプレイを独占的に供給するSamsungに対し、値下げ要求を通すことは難しいとされてきた。理由は他サプライヤーとの価格競争をする必要性がないからだ。また、Appleの最大のライバルであることも問題で、安くディスプレイを供給することでiPhoneがスマートフォンの市場シェアを増やす可能性もあった。

しかし、Samsungとしても有機ELディスプレイを多く売りたい、という思惑もある。そのためにはiPhoneがもっと売れる必要があるなど、ある種のダブルスタンダード的な状況となっていた。

実際、「iPhone X」は価格が高いからか販売が鈍くなって来ているという指摘がある。現実がどうなのかは不明だが、これらを踏まえてSamsungはディスプレイの値下げに応じた(もしくは応じる)のかもしれない。

仮に10%ほどiPhoneの価格が安くなったらーー。現行価格をもとに、次期iPhoneの価格を推測してみた。

Apple公式サイトで販売されている「iPhone X」は64GBモデルが112,800円(税別)、256GBモデルは129,800円(税別)で販売されている。これから1割安くなるのであれば64GBモデルが101,520円、256GBモデルが116,820円で購入できることになる。

ストレージ容量 現行モデルの価格 次期モデルの価格(予想)
64GB 112,800円 101,520円?
256GB 129,800円 116,820円?

10万円を割ることはできないかもしれないが、値下げが歓迎されないことはない。大型モデルの登場を控えているとされる「iPhone X」だが、今年こそは大ヒットする端末を作ることができるかどうか、注目したい。

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