先日「WWDC2016」で発表された「macOS Sierra」で導入される予定の「Safari v10」では、以前から噂のあった通り、Adobe FlashやJavaといったレガシープラグインがデフォルトでオフになっているようだ。
WebKit開発チームは、今回の「macOS Sierra」の発表と同時に、WebKitに関するドキュメントを公開、これによると「Safari v10」はAdobe FlashやJava、QuickTime、Silverlightなどのレガシープラグインの取り扱いについて、ユーザーの許可なくプラグインが実行されないように設定されていると記述されていることが明らかになった。
Most websites that detect that Flash isn’t available, but don’t have an HTML5 fallback, display a “Flash isn’t installed” message with a link to download Flash from Adobe. If a user clicks on one of those links, Safari will inform them that the plug-in is already installed and offer to activate it just one time or every time the website is visited. The default option is to activate it only once. We have similar handling for the other common plug-ins.
When a website directly embeds a visible plug-in object, Safari instead presents a placeholder element with a “Click to use” button. When that’s clicked, Safari offers the user the options of activating the plug-in just one time or every time the user visits that website. Here too, the default option is to activate the plug-in only once.
次期「Safari」において、今後はデフォルトでは動作しないように設定されることが決まったわけだが、一応、まだ「Flash」などのプラグインは動作させることは可能である。
もしユーザーが「Flash」や「Java」が動作するコンテンツを閲覧する場合、「Safari」のポップアップで「Flashのプラグインを使いますか?」という旨のメッセージが出現。ユーザーは「プラグインの動作を常に許可する」か、「一時的に許可する」かなどが問われるので、これらを選択することで今まで通り閲覧することができる。
また、「Flash」の場合は「HTML 5」に代用できる場合はそちらを優先するように設定されているとのことだ。
ただこれで安心はできない。Googleは現在、2016年内に「Google Chrome」のデフォルトを「HTML5」にすることを計画していると言われており、「Java」や「Flash」などが「HTML 5」に置き換えられるのは時間の問題だ。
今のところ、ユーザーはまだ「Flash」などのプラグインを動作させることができるわけだが、いずれはサポートが打ち切られていく可能性は依然として濃厚。「Java」や「Flash」を利用したサイトなどは今後、「HTML5」などへ対応が必要になってくるだろう。
[ via MacRumors ]