
今月6日から米ラスベガスで開催された「CES 2026」において、ROGとXREALによるコラボレーション製品「ROG XREAL R1」が発表された。
本製品は世界初となる240Hz駆動のARゲーミンググラスだ。今回筆者は、ASUSのブースで実機を体験する機会があり、そのファーストインプレッションをお届けする。
240Hzの滑らかさを『Forza Horizon 5』で体験
会場では、今回発表されたROG XREAL R1と、ASUSのポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally X」を組み合わせて『Forza Horizon 5』をプレイするデモが用意されていた。USB-C接続でプラグアンドプレイに対応しており、セットアップは不要。ROG Xbox Ally Xの7インチの画面が、171インチ相当の仮想スクリーンに変わり、視界を占有するサイズ感になる。
肝心のゲームプレイについては、やはり動作は滑らかだった。高速で景色が流れるレーシングゲームでも、240Hzディスプレイによる残像の少ない映像表現を実感できた。
ROG XREAL R1は、両眼それぞれに1920×1080解像度のマイクロOLEDディスプレイを搭載。リフレッシュレートは最大240Hz、モーション・トゥ・フォトンレイテンシー(頭の動きに対する映像の応答速度)は約3msと、応答性を重視した構成になっている。本体重量は91gで、XREAL One Pro(87g)からわずか4gの増加に抑えられている。
3DoF(3自由度)トラッキングを標準搭載しており、頭の動きに合わせて仮想スクリーンを固定する「アンカーモード」も利用可能だ。また、エレクトロクロミック調光技術により、視線を外すとレンズが自動的に透明になり、周囲の状況を確認しやすくなっている。
付属する「ROG Control Dock」には、DisplayPort 1.4×1、HDMI 2.0×2、USB-C端子が搭載されており、PC、PlayStation 5、Xbox Series X、Nintendo Switchなど複数のデバイスを接続可能。ボタン一つで切り替えられる仕組みだ。
短時間のデモから見えた強みと前提条件
体験時間は限られていたが、240Hzという高リフレッシュレートの効果は短時間でも分かりやすかった。『Forza Horizon 5』では、コーナリング時に視線を素早く切り替えても映像が破綻しにくく、画面を自然に追い続けることができた。
重量は91gと数値上は一般的なスマートグラスと大きく変わらないものの、装着してみると前後のバランスがよく、短時間であれば負担は感じにくい。少なくとも、デモを体験した範囲では、重さが気になることはなかった。
一方で、240Hzのポテンシャルを最大限に引き出すには、それに見合った高性能なハードウェアが必要になる。ポータブルゲーミングPCとの組み合わせでどこまで240fpsを維持できるかは、タイトルによって異なるだろう。
ROG XREAL R1は2026年上半期の発売予定で、価格は未発表。ベースモデルとなったXREAL One Proが649ドルで販売されていることを考えると、240Hz対応とROG Control Dockの付属により、より高価格帯になる可能性が高い。
ARゲーミンググラスという新しいカテゴリーに、明確にゲーマー向けのスペックを持ち込んだ意欲的な製品だ。ポータブルゲーミング環境を求めるユーザーにとって、魅力的な選択肢となる可能性を秘めている。製品版での詳細な検証が楽しみだ。
