
奇抜な発想を持ち合わせているASUSがまたもやってくれた。
Bethesdaおよびid Softwareと手を組み、ROGブランドからとんでもなくインパクトのあるGPUを発表した。その名も「ROG Astral GeForce RTX 5080 DOOM Edition」だ。
台北で開催されたCOMPUTEX 2025で実機が初公開された本製品は、『DOOM: The Dark Ages』の発売を記念した666台限定の超プレミアムGPUだ。
確かに発想はあったけど、本当に実現してしまったDOOMデザインのGPU

このモデル、何よりまず見た目がスゴい。ドゥームスレイヤーの甲冑を彷彿とさせるグリーンをベースにした本体には4基のファンがついていて、そのうちの2基はキービジュアルにも登場する武器「シールドソー」を模した金メッキ調の装飾が輝く特殊デザインだ。
筆者は香港で開催されたプレビューイベントから『DOOM: The Dark Ages』を遊ばせてもらっているため、本作のことはかなり詳しく理解しているつもりなのだが、このGPUがいちばん面白いのは、ASUSがDOOMの世界観をGPUという形に完璧に落とし込んでしまったという点だろう。
見た目のインパクトだけでなく、「シールドソー」風のファンや、どこか武器めいたボディの質感、さらには666台という悪魔的な生産数まで、あらゆる要素に “DOOMらしさ” が滲み出ている。やったら面白いだろうなとは思っていたが、実現してしまう企業が出てくるとは正直思ってもみなかった。
ファンの部分は手で回すと本当に「ギャリギャリ」と盾付きの鋸のように力強く回転する……というわけではなく普通にクルクルと回るのだが、「シールドソー」を模していることから、展示ブースで思わず触ってニヤついてしまった来場者も多いのではないか。
会場を訪れていた、おそらくゲームに造詣のあると思われる人々は、とりあえずこの冷却ファンをマニ車のように回して次のブースに移動していた様子がさらに輪をかけて面白かった。
“悪魔的”な冷却性能と限定パッケージ

性能も当然ながら一級品だ。GPUは最新のGeForce RTX 5080を採用し、冷却にはベイパーチャンバーと相変化型サーマルパッドを備えたハイエンド構成。4K解像度でも長時間のゲームプレイに耐える設計になっている。DOOMのような超高速・超高負荷なタイトルでも、余裕の処理性能を見せてくれるだろう。
背面のバックプレートもカスタム仕様。DOOMの世界観を体現するような重厚感ある意匠が施され、パーツとしてもはや美術品に近い。自作PCユーザーなら、透明ケースとライティングでこのGPUを祀りたい気持ちになるはずだ。

購入者には、豪華なバンドルパッケージも提供される。『DOOM: The Dark Ages』のキーアートをあしらった巨大マウスパッド、黄色のキーカード型レプリカ、黒地にロゴのTシャツ。そして希望すれば、『DOOM: The Dark Ages』本編とプレミアムDLCを含むゲームコード付きバージョンも選べる。
価格は、ゲームコード込みで1,999.99ドル、なしで1,899.99ドル(約27.5〜29万円)。高価ではあるが、ファン心理を揺さぶる構成と限定666台という数字は、まさにDOOMらしい。現在Bethesda Gear Storeで予約受付中で、TシャツのサイズはS〜3XLまで選べるのだが、一部サイズが含まれるバンドルはすでに売り切れとなっているため、欲しい方は早めに予約を。
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(取材協力:ASUS)