Appleは屋内の位置情報を表示するアプリ「Indoor Survery」をリリースしていることが判明した!このアプリは、「WiFiSLAM」という技術を利用したものであるとのこと。
簡単に言うと「屋内GPSアプリ」
[ img via Apple Insider ]
「Indoor Survey」とはどういうアプリなのかというと、屋内の位置情報を取得して、建物内まで道案内が可能になるというもの。
使い方はアプリの説明文によると、アプリ内でピンを置くことで屋内マップ内に自分の現在地を取得、行きたい場所へ道案内をしてくれる。
仕組み自体は、無線電波とiPhoneのセンサー情報を参照することで可能になっているようで、どうやら2013年に買収した位置情報サービスを活用したものになっているようだ。
このアプリは僕ら一般ユーザーが使うというより、むしろ建物の情報(位置や店舗情報)を追加・管理する「Maps Connect」用アプリとなっている模様。このアプリを立ち上げるとApple IDの入力が求められるのだが、ログインできるのは、事前登録を申請している建物やオフィス責任者に限定されているので、僕ら一般ユーザーは使用することはできない。
Appleのサービスの一つ。「Maps Small Business」と「Maps Indoor」から成るサービスで、前者は店の正確な場所や営業時間、URLなどをマップ情報に追加できるというもので、後者はGPS情報が利用できない屋内で、細かい位置情報をiPhone上に表示する技術。Googleカーのように町中を撮影して回るわけではなく、利用者がAppleが提供するツールで情報を登録することで実現するクラウドソーシングサービスだ。未だ日本では実装されていない機能の一つ。
将来的には一般ユーザーに屋内GPS情報を開放か
「Indoor Survey」はあくまで建物管理者向けのアプリではあるが、屋内GPS登録が進めば、一般ユーザーへのサービスへとつながる。例えば、デパートやオフィス、イベント会場などの大型建造物内の道案内が可能になるなどだ。
Appleはディベロッパー向けに「Core Location」というツールを既に配布済みで、屋内GPSアプリの開発に着手している。屋内GPS技術の実現化を粛々と進めているAppleの今後のアップデートに注目だ。
Maps Connectは日本では未対応
この仕組みは未だ日本ではサービスインしていない状態で、現状利用できる地域はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツの4カ国。
フランス、ドイツでのサービスインはつい先日だったということもあり、Appleは利用可能地域を順次拡大していくものと思われるが、それがいつになるかは不明だ。日本で利用できる日まで気長に待つことになりそうだ。
ダウンロードはこちらから
現在「Indoor Survey」はApp Storeでダウンロードすることができず、こちらのリンクからでしか直接飛ぶことができない。もしダウンロードする場合は下記リンクからどうぞ。
Indoor Survey’s
iOS 9以降をインストールしているiPhone / iPad / iPod touch、言語は日本語、英語、中国語に対応している。
[ via Apple Insider ]