
5月26日、Nubia傘下のゲーミングブランドREDMAGICは、中国・深圳にて最新フラッグシップモデル 「REDMAGIC 10S Pro」 を正式発表した。
究極のゲーミングパワーとプレミアムデザインが融合「REDMAGIC 10S Pro」中国で正式発表
「REDMAGIC 10S Pro」 は、内蔵SoCとしてQualcomm最新プラットフォーム 「Snapdragon 8 Elite」 のオーバークロック版 「Snapdragon 8 Elite Leading Edition」 を搭載したことに加えて、REDMAGICが独自に開発したゲーム特化チップ「RedCore R3 Pro」を搭載。メインメモリは最大24GB、1TBの大容量ストレージを搭載するなど、従来機を大きく上回る、まさに頂点的なスペックを実現したフラグシップスマートフォンだ。
SoCだけでなく、入力遅延や通信、触覚フィードバックなども独立して最適化される構成となっており、AnTuTuベンチマークでは346万点を超えるスコアを記録した。さらに、高速なLPDDR5TメモリとUFS 4.1 Proストレージを組み合わせることで、あらゆるゲームにおいて高速なデータ処理とロード時間の短縮を実現している。
パフォーマンス面においては、REDMAGIC独自のCUBEゲーミングエンジンとの組み合わせにより、『崩壊スターレイル』のような重量級タイトルをウルトラ設定で1時間にわたりフルフレーム維持できる持続性能を誇る。
加えて、ゲームプレイ中にはフレーム補間によってより滑らかな動きを実現するだけでなく、2K画質から3.8K相当へのアップスケーリングレンダリングにも対応し、コンソールにも迫るビジュアル体験を可能にした。
特筆すべきは、本機がデュアルプラットフォームとしてモバイルとPCの両環境をシームレスに融合する構成を採っている点だ。USB Type-C出力によるモニター接続、マウスやキーボードとの連携、PCエミュレーション、そしてストリーミング配信までカバーしており、1台で据え置き型並みのゲーミング環境を構築できる。REDMAGICはこの技術を「クロスプラットフォームレンダリング」と位置づけ、モバイルゲーミングの枠を超えた次世代のプレイスタイルを提案している。
本体内部には新たな冷却システム「ICE-X」を採用。液体冷却とターボファンによる空冷を組み合わせたハイブリッド構造で、Liquid Metal 2.0の導入により熱伝導率を250%向上。従来モデルに比べヒートシンク面積も30%増加し、これによりCPUの温度を5℃以上下げる効果があるという。ゲームプレイ中の安定性と長時間動作の両立を支える構造となっている。
ディスプレイは6.85インチのノッチレス全面スクリーンで、1.5K解像度と最大2000ニトの高輝度、そして144Hzのリフレッシュレートに対応する。ベゼル幅はわずか1.25mmに抑えられ、視認性と没入感を高めているほか、AIアルゴリズムによるブルーライトカット機能なども搭載し、目への負担軽減にも配慮している。
操作性の面では、520Hzのポーリングレートに対応するショルダートリガーや、2500Hzのタッチサンプリングレートを誇る高速応答ディスプレイが、緻密で正確な入力を支援する。
バッテリーは7,500mAhの大容量を誇り、次世代シリコン負極技術とデュアルセル構造の組み合わせによってエネルギー密度を高めた。120Wの急速充電にも対応しており、0%から100%までのフル充電をわずか35分で完了できる。加えて、バッテリーセパレーション技術により充電時の発熱を抑え、長期的な劣化を防止している点も見逃せない。
カメラ構成は、50MPのOIS付き広角カメラを主軸に、50MPの超広角、2MPの深度センサーという3眼構成。フロントには16MPのAIカメラを搭載しており、ゲーマー向けながらも日常の撮影ニーズにも十分対応可能だ。筐体デザインは透明メタル仕上げで、冷却ファンと背面に最大15色のRGBイルミネーションを搭載。Magic Keyにより録画やスクショ、リアルタイム翻訳などもワンタッチで起動できる。
AIアシスタント「MORA」も2.0へと進化し、ちびキャラ風のスキンで登場。プレイヤーのボイスコマンドに応じてゲームの翻訳や戦況支援を行うなど、実用と遊び心の両面での活躍が期待できる。
同時に、人気アクションRPG『鳴潮』との公式コラボモデル「Wuthering Waves Limited Edition」も発表された。これはキャラクター「春」に着想を得た特別デザインで、専用のUIや外装、同梱フィギュアなどが含まれたファン垂涎の内容となっている。タイトル自体の最適化も行われており、通常よりも高いフレームレートでの動作を実現する。
価格・カラーラインアップまとめ
価格・カラーラインアップは、構成・モデルによって異なる。
標準モデルである 「REDMAGIC 10S Pro」 は、12GB+256GB構成で4,999元から。カラーラインアップはShadow、Moonlightの2色展開。
『鳴潮』との公式コラボモデル「Wuthering Waves Limited Edition」は、16GB+512GBモデルで5,999元から。
最上位構成となる 「REDMAGIC 10S Pro+」 は、16GB+512GBモデルが5,999元から、24GB+1TBモデルが7,499元。
カラーラインアップ:Shadow/Moonlight
- 12GB+256GB:
Shadow 4,999中国元/Moonlight 5,299中国元 - 16GB+512GB:
Shadow 5,499中国元/Moonlight 5,799中国元
- 16+512GB:5,999中国元
カラーラインアップ: Shadow/Moonlight & Dusk
- 16+512GB:
Shadow 5,999中国元/Moonlight & Dusk 6,299中国元 (発売時点は5,999中国元) - 24+1TB:
Moonlight & Dusk 7,499中国元
グローバル版は2025年6月5日に発表予定。なお、REDMAGICは同時に初のゲーミングタブレット「REDMAGIC Astra Gaming Tablet」を6月11日に中国市場で発売し、7月にグローバル展開を予定している。
関連リンク
(画像提供:REDMAGIC)