まもなく日本は梅雨を脱し、本格的な夏を迎えるが、これからの行楽シーズンに向けた準備は進んでいるだろうか。
もしキャンプやバーベキューなどアウトドアなアクティビティをする機会があるなら、屋外でスマートフォンを充電できるグッズが便利だ。
屋外でスマートフォンを充電できる道具と言えば、おそらくモバイルバッテリーが真っ先に思い浮かぶと思うのだが、せっかく陽のあたる場所で活動するなら、太陽の力を使って充電してみてはどうか。
というわけで、今回はこれからの季節に最適なRAVPowerのソーラー充電器 「RP-PC118」 を紹介する。発売を前にサンプルを提供してもらい実際に試用することができたため、同製品の使用感や魅力について伝えれられたらと思う。
ちなみに、ソーラー充電器はレジャーだけでなく災害対策としても使えるため、そういった観点でも読んでいただければと思う。
世界最薄・最軽量レベルを実現したソーラー充電器
今回紹介する 「RP-PC118」 は、高品質なスマホアクセサリを販売することで有名なRAVPowerの新製品。
太陽光パネルを搭載したソーラー充電器で、太陽の陽射しのもとに置くことで電気を生み出し、スマートフォンなどのモバイル機器を充電することが可能。バッテリーは搭載されておらず、ソーラーパネルで作った電力を直接スマートフォンに流し込む仕組みが採用されている。
「RP-PC118」 は4つ折り設計(厳密には巻々四つ折りの形状)。4面のうち3面の内側にはソーラーパネルが内蔵、残る1面は3つに折り畳まれたソーラーパネルを留めるバインダー的な役割を担う。
このバインダーにはマジックシートが搭載されており、マグネットのようにピタッと吸い付くように留めることができる。同製品を使うときはこのバインダーを外し、内側のソーラーパネルを広げて太陽に向けて置くだけだ。
同製品の最大の魅力は、製品自体が薄く軽量であるため、持ち運びがしやすい点にある。
折りたたんだ時の大きさは15cm x 29.5cmでA4サイズの半分強。最も薄い部分で0.8cmの厚みしかない。出っ張っている出力ポートを含めても2.8cmなので、持ち運びのできるソーラーパネルとしてはかなりの薄型設計になっていることがお分かりいただけると思う。
重量もわずか586グラムと、500mlペットボトル1本分よりちょっと重いくらいだ。これならリュックサックに入れて歩いても邪魔な存在にはならないはずだ。
この薄さと軽さは、ソーラーパネルに高周波による一体形成を行う最新技術が採用されていることに関係する。
この技術を採用したことによって、従来の薄型ソーラーチャージャーに比べて約30%の薄型化が可能に。また、薄型化は軽量化にも貢献していて実質的に世界で最も使いやすいポータブルソーラーチャージャーのひとつになっている。ちなみに、最厚部分で2.8cmというのは世界最薄クラスであるとのことだ。
太陽の力で作った電気をどこで送るのかというと、バインダー部分に用意されているUSB Type-Aポート。ポートの数は全部で2つで、両ポートを使うことで最大2台のデバイスを同時充電することができる。
ポートの形状はUSB Type-Aになっているため、通常のLightningケーブルを使えばiPhoneを充電することが可能だ。また、同製品には2本のMicroUSBケーブルが同梱されていて、それを使うことでモバイルバッテリーやAndroidスマートフォンなどを充電することもできる。
実際にiPhoneとiPadを充電してみた
実際に 「RP-PC118」 を使ってスマートフォンを充電してみた。
当記事を書いたのは6月25日。日本は梅雨真っ盛りでどんより天気が続いていたが、偶然にも日が照った時間があったため、奇跡的に同製品をフルで試すことができた。
筆者は、自宅近くの公園のベンチに 「RP-PC118」 を置いてスマートフォンを充電した。使用したのは、「iPhone XS Max」 と 「iPhone X」 の2台。
テストはお昼過ぎのティータイム時に行った。やや日が傾き始めていたため、「RP-PC118」 をベンチに立てかけるように置いたが、これでも問題なく充電できることが確認できた。実際使用する際は、筆者のように太陽に向けて置くと最も効率よく発電することができるだろう。
前述したとおり、「RP-PC118」 には2つのUSB Type-Aポートが搭載されていて、2台のスマートフォンを同時に充電できるパワーを秘めている。
ふたつのUSBポートの合計最大出力は21W (ワット)。各ポートは最大12Wの出力に対応していて、スペック上はiPhoneやAndroidを高速に充電することが可能だ。
各ポートにはRAVPowerの独自技術 「iSmart」 が搭載。同技術は接続したデバイスを自動的に判別。各デバイスに合った最適量の電流を流すことができるので、接続するデバイスを気にする必要は一切ない。
2台のiPhoneを同時に充電できることは確認できたため、次は実際どれくらいの電流が流れているのかをテスターを使って計測してみた。
結果は上記画像のとおり。テスターには5.04V / 1.30Aと表示されていることがお分かりいただけると思うのだが、V(ボルト/電圧)× A(アンペア/電流)=W(電力) なので、5.04×1.30で約6.5Wの電力が1台のiPhoneに流れている計算になる。
これはiPhoneを購入した時に付属してくる純正の電源アダプタよりも少し大きな電力量だ。つまり、純正の電源アダプタよりも早いスピードでiPhoneを充電できることになる。
ただしこれはあくまで太陽の光を十分に浴びせた場合の話。曇天など光の量が十分でない場合はフルスピードで充電できない可能性がある点に注意が必要だが、晴天であれば自宅と同じスピードでiPhoneを充電できるのと同義だ。
同製品ではiPhoneだけでなくiPadを充電することも可能。もちろん、iPhoneとiPadの同時充電も可能だったため電力の出力に関しては申し分ない性能と言えるだろう。
さらに、同製品の良い点は 「逆流電防止機能」 が搭載されていること。ソーラー充電器では、太陽光が十分でないときに機器を充電しようとすると放電が上回り、逆に接続した機器のバッテリーを消費してしまう “逆流現象” が発生してしまうことがあるが、同製品はそれを心配する必要がないため、どんな環境でも安心して機器を接続しておける。
「RP-PC118」 を使用する上での注意事項としては、ソーラーパネルを高温になる砂やセメント、岩の上に置いて充電すると充電効率が下がる可能性があるということ。80℃を超えると自動的に発電が停止される仕組みになっているため、草の上など地面が熱くならない場所に置いて充電するのが最適だろう。
また、車のフロントガラスなどガラス越しに充電しようとすると、こちらも充電効率が落ちる可能性がある。締め切った車内は温度が上がりがちで、充電効率が落ちるだけでなくスマートフォンにもよくないため、車内で使用するにはあまり向いていない。
そして、同製品はIPX4の生活防水程度の防水機能を持っているが、太陽光パネル自体は水に弱いなど案外デリケート。パネル側に水をかけることはしない方が無難。あくまで防水性能を発揮できるのは太陽光パネルのない背面のみであるということに注意していただきたい。
まとめ:「RP-PC118」はアウトドアや防災用にぜひ1つ持っておきたい
今回紹介した 「RP-PC118」 は最新技術を駆使したことで、世界最薄・最軽量レベルを実現したソーラー充電器だ。
リュックに入れても邪魔にならないコンパクトさになっているため、キャンプやバーベキューなどのアウトドアアクティビティはもちろん、より体力を使う登山やハイキングに持っていくこともできる、とても便利なアイテムだ。2口のUSBポートが用意されているため、同伴者のスマートフォンを同時に充電することも可能だ。
しかもモバイルバッテリーなどと違い、太陽さえあれば理論上は無限に電力供給ができるため、あまり考えたくないが遭難など万が一の際に役立つことも魅力となる。
さらに防災にも役立てられるだろう。最近は大きな地震が全国で頻発しているが、「RP-PC118」 と太陽さえあればいつでもどこでもスマートフォンやモバイルバッテリーを充電できる。きっと災害時の心強い味方となるだろう。
数日間、同製品を実際に使用してみたが性能は十分であることがわかった。なるべく水に濡らさないこと、そして高温になる場所で使用しないことなど気を付けなくてはいけないこともいくつかあるが、それさえ注意すれば、我々の生活をより便利に、そして安全なものにしてくれること間違いなしだ。
もし、レジャーや防災用にモバイルバッテリーやソーラーチャージャーの購入を検討していたなら、新発売の 「RP-PC118」 を購入してみてはどうだろうか。
「RP-PC118」 の価格は6,699円(税込)。Amazonで購入可能だ。ちなみに、発売を記念してクーポンが配布されており、購入前に入力することで1,000円オフの5,699円(税込)で購入することが可能だ。