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「RAVPower RP-PB122」 レビュー | 待望のUSB-Cポート搭載のモバイルバッテリー兼USB充電器

モバイルバッテリーとUSB充電器のふたつを兼ね備えた製品が人気だ。

形状はコンセント直差しのUSB充電器だが、中にバッテリーを内蔵しているためモバイルバッテリーのように外出中でもスマートフォンやタブレットが充電できる。まさにスマホユーザーが求めるナイスなアイテムだ。

すでにRAVPowerから、6,700mAhのバッテリーを搭載した充電器一体型モバイルバッテリー 「RP-PB125」 が登場しているが、それをさらに進化させた新しい製品が登場している。

その名も 「RAVPower RP-PB122」 。同製品はUSB Type-Cポートを搭載した充電器一体型モバイルバッテリー。内蔵バッテリーの容量は5,000mAhとやや少なくなったが、代わりに待望のUSB Type-Cポートを搭載したため、iPad Pro(2018)やMacBookなどを充電できるようになっている

当記事では、そんな夢のアイデア商品 「RAVPower RP-PB122」 を詳しく紹介したいと思う。ちなみに、iPad Proユーザーの筆者は、同製品の登場を心待ちにしていた。

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USB Type-C/Type-Aポートを備えたバッテリー搭載USB充電器

こちらが今回紹介する 「RAVPower RP-PB122」 。同製品はバッテリーを内蔵した2ポートUSB充電器 (しかもUSB-PDに対応!) だが、その性能の割に製品サイズはとてもコンパクトだ。

手のひらサイズで手にガッチリ握れるくらいの程よい大きさ。13インチ 「MacBook Pro」 の電源アダプターとほぼ同じサイズになっている。

本体表面はツルツルとした光沢仕上がりで、気品のあるデザインが採用。Apple製品との親和性も抜群で、iPhoneやiPadの充電のお供として最適だ。

本体横には折りたたみ式のACプラグが用意されており、これをコンセントに挿すことで内蔵バッテリーの充電が可能だ。プラグはやや奥まった形状になっていて取り出しづらさを感じることもあるが、これでも前モデル 「RP-PB125」 からは格段に引っ張り出しやすくなった。

ちなみに後で詳しく紹介するが、同製品はパススルー充電に対応しているため、コンセントに直挿しすることでUSB充電器として使用することができる。

前面にはスマートフォンなどを充電するためのUSBポートが搭載されている。ポートはUSB Type-AとUSB Type-Cのふたつで、これまではUSB Type-Aポートが搭載されることが多かったモバイルバッテリー一体型充電器だが、なんとUSB Type-Cを搭載することに。

USB Type-Cポートは18Wまで出力できるPower Delivery 3.0に対応。同ポートを使えば、最新のiPhoneやiPad ProなどPowerDeliveryに対応するデバイスを急速充電することが可能だ。

さらにこのUSB Type-Cポートは入力にも対応。内蔵バッテリーをUSB経由で充電することができる。つまり 「RAVPower RP-PB122」 はコンセント、もしくはUSB Type-Cポートの2wayで充電することが可能だ。

ただし、内蔵バッテリーの充電はUSB Type-Cからの方が圧倒的に早い。コンセント直挿しで充電する場合には約3時間程度かかるが、USB-PDに対応した充電器を使った場合はなんと1.2時間でフル充電に達してしまう。そのため、自宅で同製品を充電する場合はUSB-PD対応充電器で接続すると快適だ。

上部にはバッテリー残量を確認するためのLEDインジケーターが用意されている。バッテリー残量は4個のLEDの点灯の仕方で判断することができ、例えばLEDライトが2つ点灯したら、内蔵バッテリーの残量が50%を切ったことになる。

バッテリーとインジケータの関係

4個点灯 → 100~76%
3個点灯 → 75~51%
2個点灯 → 50~26%
1個点灯 → 25~5%
1個点滅 → 4%以下

LEDインジケータは隣にある丸いボタンをポチッと押すことで、すぐに確認できる。バッテリー容量5,000mAhは案外使うとすぐになくなってしまうため、気になったらとりあえず残量を確認する癖をつけると、万が一のバッテリー切れを防ぐことができるだろう。

ちなみに本体重量は約210グラムで、グレープフルーツ一個と同じくらいの重さ。

5,000mAhのモバイルバッテリーと考えたらやや重いと感じるかもしれないが、それ以外にもUSB-PDに対応していたり、コンセント充電機能が搭載されていたりとモバイルバッテリーには本来存在しない機能が搭載されていることを考えたら、そこまで重いとは思えない。

むしろ充電器とモバイルバッテリーをセットで持ち歩くのに比べたら、荷物を軽量化できるのではないだろうか。

MicroUSBケーブルとミニポーチが同梱

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「RAVPower RP-PB122」 を使って実際に充電してみた

ここからは 「RAVPower RP-PB122」 の充電器あるいはモバイルバッテリーとしての性能を見ていこう。

同デバイスはモバイルバッテリーとUSB充電器としての性質を併せ持ったハイブリッド製品だ。ふたつのUSB充電ポートを備えていて、いつどんな時でも2台のスマートフォンやタブレットが同時充電できる。果たしてその性能はどれほどか。

「RAVPower RP-PB122」 に搭載されているポートは以下のとおり。

USBポート 対応規格 最大出力
USB Type-C Power Delivery 3.0 最大18W (9V/2A)
USB Type-A Quick Charge 3.0 最大18W (9V/2A)

上記表のとおり、USB Type-CポートはPower Delivery 3.0に対応していて最大18Wまで出力可能。USB-C to Cケーブルを使えばiPad ProなどのUSB Type-C搭載デバイスを高速充電できるだけでなく、USB-C to Lightningケーブルを使えば、iPhone Xシリーズなど最新のiPhoneや旧型iPad Pro (一部除く) を急速充電することが可能だ。

Power Delivery対応製品(18W以下の出力に限定)
・iPhone XS / XS Max / XR / X / 8 / 8 Plus
・12.9インチiPad Pro (初代/第2世代/第3世代) / 11インチiPad Pro / 10.5インチiPad Pro
・Galaxy Note 8
・Galaxy S9 / S9+ / S8 / S8+
・Google Pixel 3 / 3 XL
・Nexus 6P 他

もうひとつのUSB Type-Aポートは、従来型ケーブルを利用する充電に適している。例えば、USB-A to LightningケーブルでiPhoneやiPadを充電するなど。もしくは、USB-A to microUSBケーブルを使ってBose Quiet Comfort 35 IIを充電する時などに使えるはずだ。

このUSB Type-Aポートは急速充電規格 「Quick Charge 3.0」 に対応しているため、対応するAndroidスマートフォンなどが最速で充電できる。

ちなみに、両ポートを同時に使った場合の出力は合計15W (5V/3A)となるが、RAVPowerの独自技術iSmart 2.0によって接続したデバイスに応じて最適な電流を流すことが可能。ユーザーは接続するデバイスの組み合わせなどを気にすることなく、常に最速のスピードで充電することが可能だ。

実際にテスターを使って充電速度をチェックしてみた。上記は 「RAVPower RP-PB122」 のUSB Type-CポートにiPhone XS Maxを接続した時の写真だが、テスターには8.89V / 1.86Aと表示されていたことから約16.5Wで充電できていたことに。一般的な充電器の場合は約5Wの出力になるため、いかに充電スピードが高速かお分かりいただけると思う。

iPad Pro(2018/11インチ) とiPhone XS Maxを同時に接続した際は、iPad Pro(USB Type-Cポート)が7W、iPhone XS Max(USB Type-Aポート)は5Wで充電できた。やはりiPhone単体で充電するときに比べたら個別の充電速度は落ちてしまうようだが、それでも充電速度は十分だ。

試しにMacBookも接続してみた。MacBookをフルスピード充電するには本来30Wの出力が必要になるが、同製品は18Wの高出力に対応しているため、純正の電源アダプタに比べると力不足だが決して充電できないこともない。MacBookユーザーには、万が一の際の補助バッテリーに使えるという利点もありそうだ。

これは 「RP-PB122」 をモバイルバッテリーとして使用した際の出力だが、コンセントに直挿ししたパススルー充電のときもほぼ同様の結果となる。

ちなみに、「RP-PB122」 の内蔵バッテリーの容量は5,000mAh。スマートフォンなら最低1回は充電できる量となる。タブレットの場合も、ギリギリ1回あるいは1回未満程度のバッテリー容量だ。

まとめ

今回紹介した 「RP-PB122」 はACプラグと内蔵バッテリーを搭載したハイブリッド型充電器の新型モデル。

待望のUSB Type-Cポートを搭載したことで、いつでもどこでもiPhoneや一部のiPadなどUSB Type-C搭載デバイスを急速充電できるようになった。また、フルスピードとはいかないがMacBookの充電も可能であることも確認できた。

もちろん2台同時に充電できるため家族や友人のデバイスにも電力を供給することだってできる。バッテリーがなくなったらUSB-PD充電器に繋ぐかあるいはコンセントに挿すだけで充電が可能という場所や環境を選ばない手軽さもある。

まさに待ち望んでいた充電器、それが 「RP-PB122」 だ。海外でも使用できる設計になっているため、海外出張や旅行が多い方も安心して使えるだろう。

ちなみに同製品の通常価格は4,599円(税込)。これは安いか高いかで言ったら現状では 「安い」 と即答できる。なぜなら似た性能の製品がほとんど存在しないから。そして、存在するとしてもAppleだけが独占的に販売している 「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」 が12,312円(税別)という強気な値段で販売されているからだ。

「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」 にはMacBookがフルスピード充電できる30W出力に対応しているというアドバンテージはあるものの、それを考慮しても 「RP-PB122」 の4,599円(税込) は驚きの価格設定だ。

これらを踏まえて現状ではモバイルバッテリーとUSB充電器が一体化した製品は 「RP-PB122」 が最適解。少なくとも筆者にとっては。今後は 「RP-PB122」 が筆者のお出かけ時の相棒となるだろう。

ちなみに同製品の発売を記念した特別クーポンコードが提供されている。クーポンコードは 「PB12MP04」 。同クーポンコードを入力することで7月7日(日)23:59まで通常価格の15%オフで購入できる。

また、以前に発売した姉妹モデル 「RP-PB125」 にもクーポンコード 「PB25PR04」 が用意されている。今回発売した 「RP-PB122」 や姉妹モデルの 「RP-PB125」 を購入する方はぜひ活用していただきたい。