6月28日、ロボティクスプラットフォームを提供するラピュタロボティクスは、東京都江東区木場に約400㎡のデモ施設を併設した新オフィスをオープンした。
新オフィスのオープンに伴い、6月28日にメディア向け内覧会が開催。新オフィスの内覧や、ピッキングアシストロボット 「ラピュタPA-AMR」 のデモンストレーションなどを見学することができた。
ラピュタロボティクスの新オフィスがオープン
ラピュタロボティクスは、最先端の制御技術およびAI技術を活用した次世代クラウドロボティクス・プラットフォーム 「rapyuta.io」 の開発や、当該プラットフォームから開発された協働型ピッキングアシストロボット 「ラピュタPA-AMR」 などのソリューション提供・運用支援を行っている。
近年の物流業界では、少子高齢化による労働力不足とEC需要の急拡大による小口配送の増加が重なり、一人あたりの業務量が増加している傾向にある。また、物流業界の “2024年問題” として、ドライバーの時間外労働に上限規制が適用されるなど、運送業や倉庫業における自動ソリューションを活用した省力化・省人化への需要が高まりつつある。
こうした需要増加を受け、ラピュタロボティクスは木場駅から徒歩2分という好立地に、既存オフィスの2倍の広さのデモスペースを有した新オフィスをオープン。まずはピッキングアシストロボットが稼働している様子を実際に見たり、体験することで、それぞれの現場にどのようにして導入していくのかを考えることができるという。
「ラピュタPA-AMR」 は、ピッキング業務 (倉庫で注文書などを元に指定された品物を集めて検品/梱包担当者に渡す業務) の生産性を向上させるロボットソリューション。クラウドロボティクス・プラットフォーム 「rapyuta.io」 と群制御AIにより、複数のロボットが最適なルートで連携し、ピッキングされた荷物を運搬する。倉庫のレイアウトを変更せず導入できること、現場の作業を止めることなく導入できるのが大きな強みだ。
今回の内覧会では、デモスペースに配置されている 「ラピュタPA-AMR」 で、実際にピッキング業務を体験することができた。
ロボットにはタッチ操作ができる画面が搭載されており、スタッフは画面に表示された指示に従って作業するだけで、ピッキング業務を効率よくこなすことができる。
画面に表示される場所に移動すると最も近いロボットがすでに待機してくれていて、あとはバーコードをスキャンしてロボットのボックスに商品を入れるだけ。現場に配属されて間もない人でもすぐに作業に慣れることができるため、業務の効率化に大きく貢献してくれそうだ。
また、ラピュタロボティクスは国籍を問わず各専門分野のプロフェッショナルが合計約120名働いているとのことで、新オフィスではベジタリアンフードなど多国籍な社員の食文化や価値観に配慮したメニューを用意した社員食堂 「Gina’s Lounge」 も設置されている。
上記は内覧会当日のメニューで、お昼は無料で食べることができるとのこと。筆者もA ランチとサイドメニューをいただいたのだが、どれもとても美味しかった。
社員の中には単身で日本に来て働いている人もいるとのことで、せめてお昼だけでも健康的で美味しいものを食べてほしいとの配慮から、このような食堂を設置したとのことだ。
ラピュタロボティクスは、今後も業界課題の解決、およびマシンとマシンをつなげ、人々の生活を豊かにすることを目標に、ロボティクス業界をリードしていくとしている。