楽天ペイメントは4月18日、報道関係者向けに事業説明会を実施。同社が提供する共通ポイントサービス 「楽天ポイントカード」 アプリと、キャッシュレス決済サービス 「楽天ペイ」 アプリを2024年12月頃に統合すると発表した。その後にはIC型電子マネー 「楽天Edy」 アプリも統合予定だ。
この統合により、「楽天ポイントカード」 「楽天Edy」 アプリはどちらも 「楽天ペイ」 アプリとして提供されることになり、「楽天ポイントカード」 「楽天Edy」 アプリを利用しているユーザーは、「楽天ペイ」 アプリへの移行が必要になる。
また、将来的には 「楽天カード」 アプリの主要機能 (分割払いやリボ払い、キャッシング、利用明細の表示など) や、その他の楽天フィンテックサービスのアプリの機能を 「楽天ペイ」 アプリに搭載することも計画している。
楽天ペイ・楽天ポイントカード・楽天Edyが統合。ワンアプリで楽天の決済サービスを網羅、さらなるシナジー効果に期待
楽天ペイメントによると、「楽天ペイ」 の月間取扱高は、業界平均と比べて2倍速で伸びているという。新規ユーザーの獲得に伴いアプリのダウンロード数が増えているだけでなく、各顧客の利用額も順調に増えており、取扱高が伸長している。
楽天ペイの “入口強化” にも力を入れている。今年2月から260以上の金融機関からチャージできるようになった。また、4月にはセブン銀行だけでなく新たにローソン銀行ATMからも現金チャージができるようにしたり、楽天ラクマの売上金の自動チャージ機能も導入した。
2023年12月、楽天ペイメントは営業黒字化を達成している。この黒字化の要因となったのが、こうした楽天ペイアプリの “入口強化” と、そして高い顧客満足度。楽天グループ全体のシナジー効果が生んだものだ。
そこでいよいよ実行される 「楽天ペイ」 アプリの統合。統合に向けて3年をかけたというが、楽天の提供する決済サービスをすべて 「楽天ペイ」 アプリに統合し、さらに楽天カードとの連携も加速する。将来的にはフィンテックサービスとも連携させるなど、さらなるシナジー効果を生み出したい考えだ。
アプリの統合に合わせて、2024年夏頃には 「楽天ペイ」 アプリのポイント還元プログラムを新しくする。
従来までは 「楽天カード」 から 「楽天キャッシュ」 へのチャージ額に対して0.5%の 「楽天ポイント」 を還元してきたが、新しいポイント還元プログラムでは、チャージした 「楽天キャッシュ」 を使用した決済時にポイントを還元する。
これにより、利用者はどのチャージ方法から 「楽天キャッシュ」 にチャージしても、「楽天キャッシュ」 を用いた決済時に最大1.5%還元を受けられるようになる。
今回の発表に伴い、楽天ペイメントは複数のキャンペーンの実施をアナウンスしている。
まずは本日4月18日から、「楽天ペイ」 アプリで 「楽天ペイアプリのポイントカードならポイント最大10倍!」 キャンペーンを毎月実施する。
キャンペーン期間中にエントリーを完了し、「楽天ペイ」 アプリ内の 「楽天ポイントカード」 のバーコードを提示して買い物をすると、はじめて利用する方にはもれなく全員に、いつも利用している方は抽選で10,000名に、通常の10倍の 「楽天ポイント」 を進呈する。
今夏には、初めてチャージ払いを利用したユーザー全員に対し、もれなく20%分のポイントを還元するキャンペーンを実施。
そして同じく今夏には、「楽天モバイル」 との連携強化のため、「楽天モバイル」 新規契約者を対象に、「楽天ペイ」 アプリで支払いをすると、「楽天ポイント」 を3ヶ月最大3.5%還元するキャンペーンも実施する。
「楽天ペイ」 アプリのコード・QR払いで支払いをすることで、最大1.5%のポイントが還元され、キャンペーンと合わせることで合計5%のポイント還元が受けられる。本キャンペーンの詳細については後日案内予定だ。
(画像提供:楽天ペイメント)