来月、本格的なサービス開始を迎える楽天MNOサービス(携帯キャリア事業)の料金プランが一部明らかに。日本経済新聞は2日、楽天がMNOサービスの主力料金プランとして、月額2,980円の大容量プランを提供する方針を固めたと報じた。
月2,980円の大容量プランが主力に
日本経済新聞によると、楽天は月2,980円の大容量プランを提供する方針。現在は最終調整の段階で、データ容量の上限を設けないことも検討しているとのこと。
これが事実だとすれば、大手三社(NTTドコモ・au・SoftBank)の大容量プランに比べて半額以下で提供されることになる。当初は先行投資もあり赤字となる見通しだが、半額以下の大容量プランを武器に大手キャリアから顧客を奪う狙いであるとのこと。
ただし、楽天には課題も多い。いまのところ同社が独自にネットワーク網を提供できるのは東京・大阪・名古屋の三大都市圏のみで、それ以外の地域についてはKDDI(au)から通信設備を借りてサービスを提供している。
2026年には全国を独自設備で網羅する予定だが、前述の三大都市圏であっても現時点で繋がらない、あるいは通信が遅いエリアがあることを考えると大手キャリアからのユーザー獲得はまだ限定的となりそうだ。ちなみに大手キャリアは楽天の動きを注視しており、料金プランによっては値下げや新プランを打ち出し、価格競争が起きる可能性もあるとみられている。
正式発表は3月3日
楽天のMNOサービスの料金プランは、3月3日に正式発表される予定。また、サービスの本格提供は2020年4月8日を予定していると楽天の三木谷社長は発言しているが、これらも3月3日に正式発表される予定となっている。
今回の報道について楽天は以下のコメントをプレスリリース内で発している。
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