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楽天モバイル、新プラン 「Rakuten 最強プラン」 発表。料金据え置きで6月1日より提供、パートナー回線のローミング制限廃止

5月12日、楽天モバイルは報道関係者向けに 「楽天モバイル プレスカンファレンス」 を実施。同カンファレンス内で、新プラン 「Rakuten 最強プラン」 を6月1日から提供開始すると発表した。

(画像提供:楽天モバイル)

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「Rakuten 最強プラン」 6月1日から提供開始

「Rakuten 最強プラン」 は、7つの大きな強みを持った ”最強” のプランになっていると楽天モバイルはアピールする。月々の料金だけでなく、カバー率や通信品質、海外での利用、Rakuten Linkを利用した無料通話など、月々の携帯料金を抑えながらスマートフォンを利用できるとしている。

「Rakuten 最強プラン」 の月額料金は、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、そして20GBを超える場合は一律最大3,278円(税込)。これは現行プランの 「Rakuten UNLIMIT VI」 とおなじ料金体系となる。

ただし通信の品質を向上するため、楽天モバイルはKDDIと新たなローミング協定を締結。これまでパートナー回線エリアに含まれていなかった東京都23区および名古屋市、大阪市を含む都市部の一部繁華街のエリアをローミング対象とし、一部インドア (地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設など) やルーラルエリアも引き続きローミングを提供する。

さらに、パートナー回線エリアにおける通信はこれまで月5GBまでと制限(超過後は1Mbps)されていたが、これが撤廃されるかたち。制限なく通信することが可能になる。海外における通信は月2GBまで、超過後は128kbpsに制限されるのはこれまでと変わらない。

プラン名 Rakuten UN-LIMIT VII Rakuten 最強プラン
データ容量 楽天回線:制限なし
パートナー回線(国内):5GB/月
※容量超過後は最大1Mbps
パートナー回線(海外):2GB/月
※容量超過後は最大128kbps
楽天回線:制限なし
パートナー回線(国内):制限撤廃
パートナー回線(海外):2GB/月
※容量超過後は最大128kbps
データチャージ パートナー回線(国内):1GB/660円
パートナー回線(海外):1GB/500円
パートナー回線(国内):提供終了
パートナー回線(海外):1GB/500円
データ残容量通知 パートナー回線(国内・海外):400MB、0MB到達時 パートナー回線(国内):提供終了
パートナー回線(海外):400MB、0MB到達時
データ高速モード 「my 楽天モバイル」 アプリより設定可能 パートナー回線(国内):提供終了
パートナー回線(海外):継続

このパートナー回線エリアの拡大と制限解除により、楽天モバイルの人口カバー率は99.9%になるとのこと。

Rakuten Linkを利用した国内通話・海外から日本への通話は引き続き無料。ちなみに今年8月には 「Rakuten Link」 のデスクトップ版が提供される予定だ。

楽天モバイルは4キャリアのなかで唯一 “店頭事務手数料” が無料。5月下旬からは、MNPワンストップサービスの提供がはじまる予定で、旧キャリアでMNP予約番号の発行手続きをすることなく、MNP手続きが可能になる。

さらに、楽天会員であればワンクリックで 「Rakuten 最強プラン」 の申込と開通が6月末より可能になる。申込完了からeSIMプロファイルのダウンロード、開通ページを開く作業などの一連の流れは不要だという。

そのほか、楽天モバイルを利用することで、楽天市場におけるお買い物で受けられる還元率が最大+3倍上昇する点、NBA/パ・リーグの試合を無料で視聴可能になるなどの特典も得られるとアピールしている。

楽天モバイルは、継続的に既存ユーザーからの紹介キャンペーンを実施しているが、楽天モバイルによると新規ユーザーの2割はこの紹介キャンペーンを利用しているとのこと。さらに、大容量データ消費を目的に楽天モバイルを契約する傾向にあるとのことだ。

これらのアピールポイントをもって楽天モバイルは自社のプランを “最強” と謳う。パートナー回線の制限をなくすことで、通信品質は大きく改善することが期待され、ユーザーの増加にも期待がかかる。

一方で、楽天モバイルは通信設備への投資を減らし、パートナー回線を利用することで通信品質を改善することになり、ローミング料を競合であるKDDIに支払うことになる。

この “最強プラン” が現在の楽天モバイルの赤字を解消できるかが今後の注目ポイントと言えそうだ。