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楽天モバイル、悲願のプラチナバンド商用サービスを開始。電波品質の向上でユーザー数を増やし単月黒字化を目指す

6月27日、楽天モバイルは報道関係者向けのプレスカンファレンスを実施。プラチナバンド (700MHz帯) の商用サービスを開始したと発表した。

プラチナバンド (700MHz帯) の提供を開始するとことで、狭い路地や地下、屋内における繋がりやすさを改善する。今年4月30日から試験発射を開始し、まずは主要都市部から順次提供エリアを拡大していく予定だ。

プラチナバンド (700MHz帯) は、モバイル通信業界では 「プラチナバンド」 と呼ばれる、700〜900MHzの周波数帯における電波だ。この周波数帯の電波は、ビルなどの障害物を回り込んで電波が届きやすいという特性があり、地下や屋内、山間部、ビル密集地において安定して電波を利用できるようになる。

総務省は2013年から携帯電話各社に同周波数帯を割り当てて利用されているが、楽天モバイルでは昨年10月に700MHz帯のうち3MHz幅が割り当てられていた。悲願であったプラチナバンドの商用サービスを展開することで、これまで楽天モバイルの課題とされてきた通信品質を改善し、NTTドコモなどの大手3社との差を縮めたい考え。

プラチナバンドの始動を記念して、本日6月27日より 「プラチナバンド始動&700万回線突破記念」 キャンペーンを実施する。

楽天モバイル公式サイトのキャンペーンページからXのユーザー名を入力してエントリーし、楽天モバイルのX公式アカウントをフォローした上で、本キャンペーンのポストをリポストしたユーザーの中から、抽選で77名に7,777ポイント分の楽天ポイントをプレゼントする。キャンペーンは2024年7月16日(火)14:59まで。

また、楽天モバイルは今回の発表にあわせて5G (Sub6) エリアの拡大に関する発表も行った。

2020年のサービス開始から5G (Sub6 / 3.7GHz帯) の基地局を徐々に増やしているところだが、2024年5月末の時点で1.7万局を突破しており、ソフトウェアアップグレードと送信出力のアップによりセル当たりの5Gトラフィックが約2.3倍、5Gユニークユーザー数も約1.5倍に増加した。

また、東京都内における高速通信のセル割合も増加したとし、通信の遅い50Mbps未満の低速セルが約64%減少、一方で50Mbps〜300Mbpsの高速セルが約106%増加。以前に比べてより高速な通信ができるエリアが増えたことをアピールした。

こうした取り組みを東海地方と近畿地方でも実施し、東海地方では5Gトラフィックが約1.3倍、5Gユニークユーザー数が約1.1倍に。近畿地方では5Gトラフィックが約1.7倍、5Gユニークユーザー数が約1.4倍に向上。平均通信速度も約1.6倍に向上したとしている。

単月黒字化を目指す楽天モバイルは、ユーザーの獲得に力を入れている。通信エリア・品質の改善に加えて、楽天カードとのキャンペーンや最強家族プログラムなどで、最近3ヶ月間の純増数は過去最大に達し、今年6月の段階では700万回線を突破。今後は、1,000万回線の早期突破を目指す考え。

(画像提供:楽天モバイル)

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