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MLBの大谷翔平選手がブランドアンバサダーを務めるBeatsから、スポーツ向けの新しい完全ワイヤレスイヤホン 「Powerbeats Pro 2」 が今月13日に発売する。
Powerbeats Pro 2は、2019年に発売した 「Powerbeats Pro」 の後継モデルにあたる製品。
Powerbeatsシリーズの特徴でもあるイヤーフックによる安定した着け心地を引き継ぎながらも、心拍数の計測機能などを新たに搭載するなど、大きく進化した完全ワイヤレスイヤホンだ。昨年秋からティザーが公開されていたことから楽しみにしていた人も多いのではないだろうか。
今回、本製品の発売に先立ちPowerbeats Pro 2を事前に試用する機会を得た。本稿では、Powerbeats Pro 2の使用感をレビューとしてお届けしたい。
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Powerbeats Pro 2のデザインをじっくりチェック
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さっそく、Powerbeats Pro 2のデザインからチェックしていこう。
Powerbeats Pro 2は、左右のイヤホンと充電ケースで構成されており、持ち運ぶ際はケースに収納することでイヤホン本体を充電しつつ、必要なときに取り出して使用できる。これは、他の完全ワイヤレスイヤホンと同様のスタイルだ。
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本体カラーは、ジェットブラック/クイックサンド/ハイパーパープル/エレクトリックオレンジの4色展開。今回の評価機は、このうちのハイパーパープルで、ほかのBeats製イヤホンにも採用されている鮮やかなパープルカラーが特徴的だ。ファッション性が高く、オシャレに個性を演出するのに最適で、スポーツウェアやシューズと組み合わせることで、コーディネートの一部としても楽しめそうだ。
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イヤホン本体は、シリーズのアイコンともいえるイヤーフックが目を引く特徴的なデザイン。今回の新型モデルでは、イヤーバッドのブリッジ部分が小さくなったことで、横から見たときによりスマートな印象になった。
イヤーフックは高い柔軟性とグリップ力、快適性を追求したニッケルチタン合金を採用。形状記憶性が高く、どんなに形を変えてもきちんと元の形に戻ってくれる。また、先代のPowerbeats Proに比べてイヤーフックがスベスベとした手触りになったことで、装着感も良くなった。
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また、イヤーフックのサイズも50%以上小型化しており、重量も20%軽くなったことで、より快適な着け心地を実現した。具体的なサイズ・重量は、高さ45mm x 幅41mm x 奥行き24mm、8.7g (片耳)。
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従来までは4種類だったイヤーチップは、XS/S/M/L/XLの5種類になり、より多くのユーザーにフィットしやすくなった。ちなみに、筆者は標準のMサイズでピッタリだった。
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装着してみると、先代モデルよりもガッチリ耳元をホールドするようになった印象。サイズが小さくなっているため、イヤホンが耳元全体を覆うような感覚はかなり減っており、よりスマートな装着感になっている。
Beatsの 「b」 ロゴ部分はマルチコントロールボタンになっていて、押す回数や長押しによって様々な操作ができる。ボタンを長押しすると、デフォルトではANCと外部音取り込みモードの切り替えが可能で、カスタマイズすればアダプティブイコライゼーションの付加や音声アシスタントの起動に変更することもできる。
後述する心拍数のモニタリングをスタートするには、カチカチっと2回押しして、2回目の押下のときにボタンを長押しする。やや独特な操作方法にはなるものの、毎日使っていれば数日で慣れるはず。
操作 | 機能 |
---|---|
1回押し | ・再生/一時停止 ・着信に応答 |
2回押し | ・次の曲にスキップ ・通話の終了 |
3回押し | ・前の曲にスキップ |
長押し | ・ANC/外部音取り込みモードを切り替え (デフォルト) カスタマイズで以下にも変更可能 ・アダプティブイコライゼーションモードの付加 ・音声アシスタントの起動 |
2回押しし、2回目を長押し | 心拍数モニタリングを開始 |
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各イヤホンのブリッジ上部にはボリュームボタンもあり、スマートフォンを操作することなく耳元だけで音量調整できる。運動中にスマートフォンを持たない人という人も多いと思うので、このボタンはとても便利だろう。
また、Powerbeats Pro 2はIPX4規格の耐汗耐水性能を持っているため、雨や雪が降る中でスポーツをしていたり、大量の汗をかくような激しいトレーニングをしているときにも安心して使用できる。
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充電ケースは、イヤホン本体が小さくなったこともあり、先代モデルよりも33%小型化。先代モデルは厚みがかなりあってポケットがパンパンになってしまい、ポケットに入れて持ち歩くのはあまり現実的ではなかったが、今回は薄くなったことでポケットにも難なく入れて持ち歩けるように。
充電ケースのフタを閉じるときにも、先代モデルは 「バタン」 と重量感を感じる音がしていたが、今回は 「パチン」 といった感じ。充電ケース込みでの重量もかなり軽くなっていて、日常的な使いやすさは明らかに向上している。
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充電ケースの外側にはボタン類は一切なく、背面に充電用のUSB-Cポートがあるのみ。ペアリング用のボタンはケースの内部にある。
ペアリングするには、充電ケースにイヤホンを収納した状態でペアリングボタンを長押し。充電ケース前面にあるLEDインジケーターが白くチカチカと点滅したらペアリングができる状態になったということだ。
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Beats製品はAppleデバイスとの親和性が高く、iPhoneであればペアリングモードに入ったPowerbeats Pro 2を近づけるだけで、画面にポップアップが表示され、簡単に接続できる。
この時点でiCloudアカウントとも紐付けられるため、iPadやMacなどの自分名義の他のデバイスからも簡単に繋ぐことができるはずだ。Androidデバイスでは、Beatsアプリを使うことでワンタッチでペアリングできる。
なお、Powerbeats Pro 2はAppleの 「探す」 が利用できるほか、Androidと接続して使う場合には、Beatsアプリ内の 「Beatsを探す」 機能によって、ヘッドホンを最後に検出した場所を地図上に表示することが可能だ。
機能 | Powerbeats Pro (第1世代) | Powerbeats Pro 2 |
---|---|---|
アクティブノイズキャンセリング (ANC) | ✕ | ◯ |
外部音取り込みモード | ✕ | ◯ |
アダプティブイコライゼーション | ✕ | ◯ |
パーソナライズ可能な空間オーディオ | ✕ | ◯ |
ダイナミックヘッドトラッキング | ✕ | ◯ |
心拍数モニタリング | ✕ | ◯ |
内蔵チップ | Apple H1 | Apple H2 |
防水性能 | IPX4準拠 | IPX4準拠 |
駆動時間 | イヤホン単体:最大9時間 バッテリーケース併用:最大24時間 | イヤホン単体 (ANC・外部音取り込みオフ):最大10時間 イヤホン単体 (ANC・外部音取り込みオン):最大8時間 バッテリーケース併用:最大45時間 |
ワイヤレス充電 | ✕ | ◯ |
希望小売価格 | 販売終了 | 39,800円(税込) |
音質:輪郭がくっきりとしたキレのある音
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Powerbeats Pro 2の内部には、直径3.9mmのダイアフラムを内蔵した2層構造のトランスデューサーが搭載されている。
内側の層にはピストン軸と同様の硬質ポリマーを採用しており、最大の出力と電力で高い精度で応答を返すことで、柔軟な振動板が複雑な音響チューニングなどに対応。サウンドを忠実に再現し、全高調波歪も最小限に抑えるという。
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実際にどんな音質なのかチェックしてみた。音の傾向としては先代のPowerbeats Proに近く、全体的に輪郭がくっきりとしたキレのある音になっている。アップテンポな楽曲はとても楽しく聞くことができ、毎日のトレーニングなどでモチベーションを保つのに役立ってくれそう。スポーツ用途のイヤホンということで、メリハリのある音を目指したのかもしれない。
Powerbeats Pro 2ではフロントチェンバーからリアチェンバーに向けてベントチャネルが配置され、音響チェンバー間の圧力バランスが適切に調整されているとのことで、低音も減衰することなくしっかりと耳に届くようになっている。迫力があってパワフルなサウンドが好きなら、日常的に使うイヤホンとしてもオススメだ。
また、聞いていて意外と良かったのがピアノがメインの楽曲。ひとつひとつの音が繊細に表現されていて、夜のジョギングをいい感じの雰囲気にしてくれた。Beatsのイヤホンといえばアップテンポな楽曲というイメージがあるかもしれないが、クラシックや静かなジャズなどを聞きながらジョギングするという新しい世界を見つけることができた。
ANC・外部音取り込みモード初搭載:ワークアウト中も音に集中
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Powerbeats Pro 2は、周囲の騒音と逆位相の音を再生することでノイズを低減するアクティブノイズキャンセリング (ANC) に、Powerbeatsシリーズとして初めて対応した。
本機能を有効化するだけで、外のノイズを瞬時にシャットアウトできる。ワークアウトや勉強など、何かに集中したいときに役立つだろう。
ANCモードをいろいろな場所で試してみたところ、エアコンの動作音や水槽のモーター音のような継続的な低周波のノイズはしっかりと低減できた。AirPods Pro 2ほどのノイズキャンセリング性能はないかなと感じたが、それでも、ワークアウト時の集中力を高めるには十分な性能と言えるだろう。
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また、ウォーキングやランニング時など、安全のために周囲の音を聞きたい場面では、外部音取り込みモードが便利。特に道路を走る際には車の接近などを察知しやすくするため、外部音取り込みモードで走るのが安心だ。
Powerbeats Pro 2の外部音取り込みモードは、かなり自然に周囲の音を拾えるため、イヤホン越しの会話も快適。ランニング中に近所の人とすれ違っても、イヤホンを外さずにスムーズに会話できるのが魅力のひとつだ。
ANCと外部音取り込みモードをオフにすると、アダプティブイコライゼーション (アダプティブEQ) が自動で有効化される。本機能は、イヤホンの装着状態に応じて内向きマイクが音を検知し、低音域と中音域を最適化することで、装着のズレによる音の損失を補うことが可能だ。
激しい動きを伴うスポーツ中でも、安定した音質を維持できるのが大きなメリット。装着のズレによって低音が弱まる場合も、自動で補正されるため、ワークアウト中も一貫したサウンドを楽しめる。
空間オーディオ、ダイナミックヘッドトラッキング対応でスポーツ向けイヤホンだけど没入感たっぷり
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Powerbeats Pro 2は 「パーソナライズされた空間オーディオ」 に対応し、Apple Spatial Audioとの完全な互換性を実現する。
パーソナライズされた空間オーディオは、iPhoneのTrueDepthカメラを使ってユーザーにあわせてリスニング体験を調整する、空間オーディオ用のパーソナルプロファイルを作成できる機能。設定アプリから設定を開始でき、Face IDの登録のように、自分の顔をカメラの枠内に入れて様々な角度から撮影することで、個々のユーザーにあった空間オーディオのリスニング体験を最適化してくれる。
また、ジャイロスコープと加速度センサーで構成される慣性計測装置 (IMU) を内蔵したことで、ダイナミックヘッドトラッキングも利用できるように。
音の出ている位置をiPhoneやMacなどのデバイスの方向に固定することで、頭を動かしたとしても、デバイスから直接音が出ているように聞こえるため、ドラマや映画などを自分にしか聞こえない専用のスピーカーで聞いているような感覚を楽しむことができた。
ただ、運動時にこの機能をONにしてみたところ、身体の向きを変えたときに音の出る位置に違和感を感じた瞬間があったので、筆者の場合はワークアウトを動作させるときには同機能をOFFにして運用するようにしている。
また、Apple H2チップのおかげで、Beats製品としては初めて 「Apple Vision Pro」 の超低レイテンシーロスレスオーディオに対応。非圧縮サウンドをリアルタイムでレンダリングでき、映画やゲームなどの音声と映像を臨場感たっぷりに楽しめる。
Apple Vision Proの超低レイテンシーロスレスオーディオはAirPods Pro 2 (USB-C) やAirPods 4でも対応しているが、コンテンツを楽しんでいるうちにAirPodsがずれてきて気になることがあった。イヤーフックによってしっかりと耳に固定できるPowerbeats Pro 2なら、しっかりと装着した状態で安心してコンテンツに没入できそうだ。
BeatsとAppleのイヤホンで初の心拍数センサー搭載
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Powerbeats Pro 2には、Beatsのイヤホンだけでなく、なんとAirPodsにすら載っていない機能が、はじめてPowerbeats Pro 2に搭載されている。それが、イヤホンでの 「心拍数モニタリング」 だ。
本機能は10年以上にわたるApple Watchの研究開発から生み出された技術を活用したもので、ワークアウト中にも高い精度で心拍数を読み取ることができる。Beatsによると、耳は血流が盛んに流れているため、心拍数を計測するのに適しているのだという。
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心拍数計測のためのコンポーネントは主に4つの部品によって構成されている。ひとつはLEDセンサーで、毎秒100回以上の頻度で緑色のLEDライトを点滅させ、その光を皮膚を通過して赤血球にあてる。赤血球に当たって反射した光を受け取るのがフォトダイオードだ。反射光は血流量によって変動するため、それによって心拍数を計測する仕組み。
そのほかには、照射方向を調整し、透過光と受け取った光を区別する光学レンズと、モーションアーティファクトを相殺し、データ収集時の精度と一貫性を高めるための加速度センサーも搭載する。
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心拍数の計測時に、イヤホンの様子を鏡で確認してみた。緑色のLEDライトは耳の中で光っていることから強い光を発するわけではないものの、明るい日中に外から見ても確認できるくらいの明るさで光っていた。もしかすると消灯後の乗り物の中 (夜行バスや夜間飛行中の飛行機) などの暗い場所では目立つ可能性があることから、気になる場合は設定アプリから心拍数の計測機能をオフにしておいた方が良さそうだ。
Powerbeats Pro 2の心拍数モニタリング機能では、左右両方のイヤホンによって読み取った心拍数のデータを解析し、測定結果を5秒ごとに出力する。実際にヘルスケアアプリをチェックしてみたところ、5秒ごとに次々と計測結果がデータとして入力されているのが確認できた。また、Apple Watchを腕につけて一緒に心拍数を計測してみたところ、ほぼ同じくらいの数値になっていたことから、数値も正確と言えそうだ。
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計測したデータはヘルスケア内で確認できるほか、日本では現時点で 「Nike Run Club」 や 「Slopes」 「YaoYao」 など互換性のあるiOSアプリが心拍数モニタリング機能に対応している。Androidプラットフォームでは、心拍数モニタリングに対応するすべてのAndroidのフィットネス・ウェルネスアプリが完全に対応しているとのことだ。
ちなみにBeatsによると、心拍数の計測時に大きな電力は消費しないことから、バッテリー駆動時間にはあまり大きな影響はないとのこと。実機で試して中では、心拍数は適宜計測されていたものの、それによって駆動時間がガリガリと減ることはなかったため、バッテリー残量はあまり気にせずに使うことができそうだ。
合計で最大45時間駆動が可能なパワフル仕様。ワイヤレス充電も可能に
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Powerbeats Pro 2は、AppleのH2チップを内蔵したことで電力効率が大幅に向上し、バッテリー持続時間が増加している。
仕様表によると、充電ケースではイヤホンを3.5回充電でき、バッテリー駆動時間はイヤホン単体で最大10時間、充電ケースで充電しながら使うことで最大45時間。ANC機能や外部音取り込みモードを有効化した状態では、イヤホン単体で最大8時間、充電ケースを併用することで合計36時間の音楽再生が可能だ。
先代の 「Powerbeats Pro」 がイヤホン単体で9時間、充電ケース併用で24時間以上とされていたことから、合計の駆動時間は大幅に伸びていることになる。
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実際にPowerbeats Pro 2を使ってみて、ANC機能や外部音取り込みモードをオンにした状態でもバッテリー残量を気にすることなく使い続けることができたことから、通常の使い方をする上で駆動時間はほぼ気にしなくて良さそうだ。
充電に関しては、Powerbeats ProではLightningだった充電用ポートがPowerbeats Pro 2でUSB-Cになったことで、他のAppleデバイスと充電器を共用で使うことができて便利に。昨今は多くのデバイスがUSB-C充電になっていることから、充電器や充電ケーブルで困ることはほとんどなくなったはずだ。5分の充電で最大1.5時間の再生が可能なFast Fuel機能にも対応する。
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また、Qi規格のワイヤレス充電にも初めて対応。職場のデスクにワイヤレス充電器を設置している人は、充電器の上にポンっとPowerbeats Pro 2の充電ケースを置くだけで、ケーブルを使うことなくバッテリーを回復できる。
USB-Cとワイヤレス充電のおかげで、充電まわりの利便性は大きく向上したと言えるだろう。
まとめ
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今回 「Powerbeats Pro 2」 を実際に使ってみて、先代モデルから多くの進化ポイントがあったのがとても魅力的だった。
筆者は先代の 「Powerbeats Pro」 を購入していて、イヤーフックによる安定感や音質には満足していたものの、ANC/外部音取り込みモードがないことや充電ケースが大きいこと、そして充電ポートがLightningだったことなど、使いづらさを感じる部分はいくつかあった。
しかし、「Powerbeats Pro 2」 はこれらを全て解決した上に、より着け心地が良くなり、新機能として心拍数モニタリング機能も使えるようになったことで、スポーツをする人にとってはほぼ完璧なイヤホンになったのではないかと思う。
日本での販売価格は39,800円(税込)。完全ワイヤレスイヤホンとしてはハイエンドレベルの価格帯にはなるが、スポーツ用途に特化した個性的なイヤホンが欲しい人には間違いなくオススメだ。
「Powerbeats Pro 2」 は、2月12日(水)よりApple公式サイトで注文受付を開始しており、2月13日(木)に発売を予定している。