「Powerbeats Pro 2」 2月13日に発売。小型化・ANC・心拍計測への対応など、先代モデルから大幅進化した新型スポーツ向けイヤホン

Beatsは、新型ワイヤレスイヤホン 「Powerbeats Pro 2」 を2月13日(木)に発売する。発売に先駆けて、本日2月12日(水)よりApple公式サイトにて注文受付を開始する。

カラーラインアップは、ジェットブラック/クイックサンド/ハイパーパープル/エレクトリックオレンジの合計4種類。価格は39,800円(税込)。

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6年ぶりに大幅進化を遂げた 「Powerbeats Pro 2」 はスポーツユースに最適な機能盛りだくさん

「Powerbeats Pro 2」 は、激しい運動時にもしっかりとしたフィット感を実現する、スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン 「Powerbeats Pro」 の後継モデルにあたる製品で、そのアイデンティティを継承した次世代モデルとして登場する。先代モデルが2019年に登場していたことから、約6年ぶりの新型モデルということになる。

最大の特徴は、Powerbeatsシリーズとしては初めてアクティブノイズキャンセリングに対応したことに加えて、ワークアウトのためのイヤーバッドでの心拍数モニタリング機能を搭載したこと。そしてイヤホンおよび充電ケースが小型化したことで、より軽快にスポーツを楽しむことができるようになったことが挙げられる。

Powerbeats Pro 2のイヤーフックには、高い柔軟性とグリップ力、そして快適性を追求したニッケルチタン合金を採用。これにより前モデルよりも重量が20%軽くなり、イヤーフック自体のデザインも人間工学に基づいて改良を行い、50%小型化した。具体的なサイズ・重量は、高さ45mm x 幅41mm x 奥行き24mm、8.7g (片耳)。

イヤーバッド部分の 「b」 ボタンはマルチコントロールボタンになっていて、押す回数や長押しすることで様々な操作ができる。ボタンを長押しすると、デフォルトではANCと外部音取り込みモードの切り替えが可能で、カスタマイズすればアダプティブイコライゼーションの付加や音声アシスタントの起動に変更することもできる。

また、各イヤーバッドのブリッジ上部にはボリュームボタンもあり、スマートフォンを操作することなく耳元だけで音量を調整できる。

イヤーチップはXS/S/M/L/XLの5種類を同梱。従来までは4種類だったことから、より多くのユーザーにフィットしやすくなった。

イヤホンは、IPX4等級の耐汗・耐水仕様。雨や雪に加えて、たくさん汗をかくような激しい運動時にも安心して使用できるよう、十分な耐汗・耐水性能を確保した。

イヤホンにあわせてケースも33%小型化。先代モデルの充電ケースはそれなりに大きかったことから、今回大幅に小さくなったことでより持ち運びやすく進化したかたち。具体的なサイズ・重量は、高さ75mm x 幅66mm x 奥行き34mm、69g。

機能Powerbeats Pro (第1世代)Powerbeats Pro 2
アクティブノイズキャンセリング (ANC)
外部音取り込みモード
アダプティブイコライゼーション
パーソナライズ可能な空間オーディオ
ダイナミックヘッドトラッキング
心拍数モニタリング
内蔵チップApple H1Apple H2
防水性能IPX4準拠IPX4準拠
駆動時間イヤホン単体:最大9時間
バッテリーケース併用:最大24時間
イヤホン単体 (ANC・外部音取り込みオフ):最大10時間
イヤホン単体 (ANC・外部音取り込みオン):最大8時間
バッテリーケース併用:最大45時間
ワイヤレス充電
希望小売価格販売終了39,800円(税込)

音質面に関しては、イヤホン内部に直径3.9mmのダイアフラムを内蔵した、2層構造のトランスデューサーを搭載。内側の層にはピストン軸と同様の硬質ポリマーを採用しており、最大の出力と電力で高い精度で応答を返すことで、柔軟な振動板が複雑な音響チューニングやアクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモードに対応。サウンドを忠実に再現し、全高調波歪も最小限に抑える。

リスニングモードはアクティブノイズキャンセリング (ANC) 、外部音取り込みモード、アダプティブイコライゼーションの3種類に対応。ANCと外部音取り込みモードの両方をオフにすると、自動でアダプティブイコライゼーションがオンになり、耳の形に合わせて低周波数と中周波数を自動的に調整し、優れた音質と一貫したリスニング体験を実現する。

また、Powerbeats Pro 2はパーソナライズされた空間オーディオに対応し、Apple Spatial Audioとの完全な互換性を実現。ジャイロスコープと加速度センサーで構成される内蔵の慣性計測装置 (IMU) の搭載により、ダイナミックヘッドトラッキングも提供する。

内蔵マイクは、左右のイヤーバッドにそれぞれ3つ。音声加速度センサーやデジタルボイスマイク、さらにはiPhone・iPad・Mac・Apple TVのコンピュテーショナルオーディオ技術を活用することで、ノイズを抑えたクリアな音声を通話相手に届けることが可能だ。

そして、注目の機能が心拍数モニタリングだ。本機能は10年以上にわたるApple Watchの研究開発から生み出された技術を活用したもので、Beats・Apple製品として史上初めてイヤーバッドでの心拍数モニタリングを実現し、ワークアウト中に高い精度で心拍数を読み取ることができる。

Beatsによると、耳は血流が盛んに流れており、心拍数を計測するのに適しているという。Powerbeats Pro 2は左右両方のイヤーバッドで読み取ったデータを解析し、測定結果を5秒ごとに出力する。

心拍数計測のためのコンポーネントは主に4つの部品によって構成されている。ひとつはLEDセンサーで、毎秒100回以上の頻度で緑色のLEDライトを点滅させ、その光を皮膚を通過して赤血球にあてる。赤血球に当たって反射した光を受け取るのがフォトダイオードだ。反射光は血流量によって変動するため、それによって心拍数を計測する仕組み。

そのほかには、照射方向を調整し、透過光と受け取った光を区別する光学レンズと、モーションアーティファクトを相殺し、データ収集時の精度と一貫性を高めるための加速度センサーも搭載する。

計測したデータはヘルスケア内で確認できるほか、日本では現時点で 「Nike Run Club」 や 「Slopes」 「YaoYao」 など互換性のあるiOSアプリが心拍数モニタリング機能に対応している。

Androidプラットフォームにおいては、心拍数モニタリングに対応するすべてのAndroidのフィットネスアプリとウェルネスアプリがPowerbeats Pro 2に完全に対応しているとのことだ。

Powerbeats Pro 2は、AppleのH2チップを内蔵し、電力効率が大幅に向上。本来であれば電力を多く消費するアダプティブノイズキャンセリング (Powerbeats Pro 2の場合は1秒当たり約200回の調整を実施) も、少ない電力で実現するため、長時間のバッテリー持続時間を実現する。

バッテリー駆動時間は、イヤホン単体で最大10時間、充電ケースで充電しながら使うことで最大45時間の駆動が可能。ANC機能や外部音取り込みモードを有効化した状態では、イヤホン単体で最大8時間、充電ケースを併用することで合計36時間の再生が可能だ。

先代の 「Powerbeats Pro」 がイヤホン単体で9時間、充電ケース併用で24時間以上とされていたことから、合計の駆動時間は大幅に伸びていることになる。

また、5分の充電で最大1.5時間の再生が可能なFast Fuel機能に対応するほか、ワイヤレス充電にも初めて対応したことで、充電まわりの利便性が向上している。

また、H2チップによりBeats製品として初めて、Apple Vision Proの超低レイテンシーロスレスオーディオに対応。Apple Vision Pro、Powerbeats Pro 2の両方がH2チップを搭載するため、ありのままの非圧縮サウンドをリアルタイムでレンダリングできる。映画や番組、ゲームの音声と映像を驚くほどの臨場感で体験できるとしている。

Beatsの製品は、Appleデバイスとの親和性が高いのは、みなさんご存知のとおり。ワンタッチでのペアリングをはじめ、オーディオ共有や 「探す」 機能、SiriやiCloudアカウントとの紐付けなどが利用できる。

また、Androidデバイスでの使用も想定した設計になっており、Beatsアプリを使うことでワンタッチでのペアリングが可能なほか、「b」 ボタンを長押しした際のアクションをカスタマイズできたり、「Beatsを探す」 機能によってヘッドホンが最後に検出された場所を地図上に表示することも可能だ。

「Powerbeats Pro 2」 は、2月13日(木)に発売予定。価格は39,800円(税込)で、発売に先がけて本日2月12日(水)より、Apple公式サイトにて注文受付を開始する。

なお、本誌では 「Powerbeats Pro 2」 のレビューをお届けする予定。本製品の使用感などをより詳しく知りたい方は、あわせてレビューもチェックしていただければと思う。

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(画像提供:Beats)

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