Googleアシスタントは、いよいよリアルタイム通訳に対応へ。言語が異なり会話できないユーザー同士でも、Googleアシスタントを介せば手軽にコミュニケーションをとることができるようになる。まさに通訳要らず。
現地時間1月8日、Googleは同社の人工音声アシスタント 「Googleアシスタント」 の新機能を発表。その中で最も注目すべき機能のひとつ、「Interpreter Mode (通訳モード)」 を実装することを明らかにしている。
Googleアシスタント、通訳モードが実装へ
このモードは、ユーザーの話したことをGoogleアシスタントが聞き取り、それを他言語に翻訳し発話してくれる機能だ。例えば、日本語を話すユーザーと英語を話すユーザーの二人で会話する場合、日本語の話者が 「何してるの?」 と聞けば、Googleアシスタントは 「What are you doing?」 と発話してくれる。もちろん、その逆(英語から日本語)も可能だ。
これまでも翻訳機能自体は存在したが、今までの機能ではGoogleアシスタントに 「Hey Google、”何してるの?” を英語で言うと何?」 という聴き方をする必要があり、リアルタイムで会話するには正直なところ役に立たなかった。
「Interpreter Mode (通訳モード)」は、Googleアシスタントに対して、「Hey Google 英語の通訳者になって」 と伝えると、日本語と英語の双方の言葉を通訳することができるようになる。これはユーザーのデフォルトの言語設定が日本語の場合で、言語設定が英語の場合は、Hey Google, be my Japanese interpreter (日本語の通訳者になって).」 と言うことで、リアルタイム通訳が可能になる。
同機能が利用できるのは、当初27カ国で日本語も含まれていることが予想される。利用できるデバイスはGoogle Homeシリーズ。
一般ユーザーも利用できるが、おそらく一番活躍の機会が得られるのは、小売店やホテルなど多くの外国人が訪れる場所だろう。GoogleはCES 2019の期間中、ラスベガスのホテルで試験運用を行う予定であると発表。この試験運用を経てユーザーにリリースされる予定だと明かしている。
ちなみに、今回のCES 2019はGoogleアシスタントに関する発表が目白押しだった。
特にサードパーティとの連携が発表されており、AnkerやSonosといったサードパーティ製スマートスピーカーとの連携が進められる予定となっている。かれこれ1年前から発表されていたSonos Oneとの連携もようやく実現する模様だ。
また、GoogleアシスタントはGoogleマップ(モバイル版)でも利用可能になる。Googleマップアプリの右上にGoogleアシスタント用のボタンが用意され、このボタンをタップすることで、声で操作することが可能だ。