8月16日、人気Twitterクライアントアプリ「Tweetbot」が最新アップデートとなるバージョン4.9の配信を開始。同アップデートでTwitterの新APIに対応したことにより、タイムラインのリアルタイム取得(ストリーミング配信)やプッシュ通知などの機能が使えなくなってしまった。
今回のアップデートは、Twitterがこれまで提供してきた「User Streams API」が8月16日付で廃止されることに対応するものだ。
同APIの廃止に伴い、新たに「Account Activity API」という新APIが提供されているが、新APIは従来まで利用できたタイムラインのリアルタイム取得などが制限されてしまったため、Tweetbotでは必然的にこれらの機能が使えなくなってしまった。
さらに、今回のアップデートではTweetbotのApple Watch版も削除されてしまったため、これまでApple Watchで通知を受け取っていたユーザーは注意が必要だ。
Tweetbotを提供しているTapbotsは、最新バージョンのリリースノート内で、「TwitterがTweetbotが利用しているパブリックインターフェイスの一部を無効にし、それに代わるものを提供しない選択をしたため、Tweetbotでは特定の機能を無効にしたり、機能を低下することになった」と説明。「これについてはTweetbot側ではコントロールすることができない」と述べた。
今回のアップデートにより、変更となった点は以下の通りだ。
- Wi-Fi環境下でのタイムラインのリアルタイム取得が利用不可となり、タイムラインは1~2分ごとに自動更新される仕様に。
- メンションやDMのプッシュ通知が数分遅れる。
- いいねやリツイート、フォロー、引用などの通知が無効に。
- アクティビティと統計タブが削除。
- アクティビティデータに大きく依存するApple Watchアプリが削除。
実質的に”改悪”となってしまったTweetbot、こればかりはTapbotsが説明しているように、サードパーティー側からはどうすることもできない。残念だがユーザーはこの状況を受け入れるしかないようだ。