7月9日、ソフトバンクグループは、子会社のソフトバンク株式会社の上場に向けた予備申請を東京証券取引所に提出したことを明らかにした。
ソフトバンク株式会社は、2018年2月から株式上場の準備を開始。経営の独立性の確保を目的として、ソフトバンクグループ(SBG)の借り入れおよび社債に係るソフトバンク(SB)による保証の解除に向けた手続きや、SBGおよびSBの役員体制の変更などを進めてきた。
そして、さらに強固な経営基盤を持つ事業会社となるための体制および事業組織の準備が整ってきていると判断し、新規上場予備申請を行うこととなった。
ソフトバンクが行ったのは予備申請で、今後の本申請を経て審査に入る予定。仮に上場が承認されれば、フリマアプリのメルカリを抜いて今年最大規模のIPOになる見通しだ。
親会社のソフトバンクグループと子会社のソフトバンクはそれぞれ役割が異なっており、ソフトバンクは通信会社であるのに対し、ソフトバンクグループは投資会社へ経営をシフト。最近ではサウジアラビアの政府系ファンドと共同で大規模なファンドを設立するなど、よりその性格を強めている。今回の上場申請はこれら2社の役割をより明確にすることが目的とみられている。