次期6.1インチ液晶iPhoneは、全5色のマルチカラー展開が予想されている。TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏によると、カラーラインナップはホワイト / グレー / ブルー / レッド / オレンジの5色。2013年に発売したiPhone5cを彷彿とさせるようなカラー展開だ。
しかし、このカラーラインナップは決して本決まりなわけではないようだ。これまでに多数のリーク情報を提供してきたOnLeaks氏によると、6.1インチ液晶モデルには上記カラーの他にも黄色モデルやピンクモデルも検討されているという。
また、「iPhone X Plus(仮称)」と呼ばれる6.5インチOLEDモデルのカラーラインナップもホワイト、ブラック、ゴールドの3色になると予想されているが、OnLeaks氏はこれについて「ブラック」は「スペースグレイ」と同じものであるといい、6.1インチ液晶モデルの「グレー」はやや明るめな灰色になるとしている。
次期iPhoneのカラーをまとめると以下の表のようになる。
6.1インチ液晶モデル | 5.8インチ有機ELモデル | 6.5インチ有機ELモデル |
---|---|---|
ホワイト グレー(やや明るめな灰色) ブルー レッド オレンジ イエロー ピンク のうち5色〜7色? |
言及なし |
ホワイト |
これらの情報が全て正しいという保証はないが、これまで様々な予想を的中させてきたKuo氏と、数々の正確なリーク情報を提供してきたOnLeaks氏が言うからには、少なくとも次期iPhoneに新カラーが追加されるという話に間違いはなさそうだ。
ただし気がかりなのが、Appleの戦略的な話。2013年に発売した初のカラフルiPhoneの「iPhone 5c」はお世辞にも成功したとはいいづらい。むしろ、販売が伸びなかったことから失敗に終わったと言っていいだろう。これと同じカラフルモデルの投入を、Appleは再び挑戦するつもりなのだろうか。
ただし、よくよく考えてみると低価格モデルのニーズは2013年の頃よりも高い。なぜなら、上位モデルの「iPhone X」や「iPhone X Plus」の価格は1,000ドル前後とされているからだ。さすがに1000ドルを超えた昨年のiPhone Xよりも値段は下がる可能性が高いものの、700ドルで販売される6.1インチ液晶モデルとさほど大きな性能差がないのであれば、こちらを選ぶユーザーも多いはずだ。
ちなみに、Ming-Chi Kuo氏は「この価格差はとても大きく、2018年で最も売れる端末は6.1インチ液晶モデルになる」と予想している。もしこの予想が的中したなら、今秋以降の街ゆく人々の手には、カラフルなiPhoneが握られている可能性も十分にありそうだ。