Appleは今秋リリース予定の「iOS 12」を「WWDC 2018」の基調講演で発表した。同OSには多数の新機能が追加されることが明かされたが、基調講演内で説明されなかった仕様がいくつか存在することが開発者向けベータ版から発見されている。
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見つかった新機能は例えば上記のようなものがあるが、その他にもGoogleなどの各サービスから送られてくる本人確認用のSMS認証コードをiPhoneが自動で入力してくれる機能が搭載されていることが分かった。9to5Macが報じた。
SMS認証コードのオートフィルが可能に
このSMS認証コードを自動で入力してくれる機能は、地味ながらとても便利だ。なぜなら毎度送られてくるSMSの認証コードを覚えて、手入力する必要がないからだ。
WEBサービス等にログインする際、自身のスマホ宛に4桁や6桁の認証コードが書かれたSMSが送られ、それを入力しログイン。これはいわゆる「2ファクタ認証」というやつで、高度なセキュリティ対策が必要とされるこのご時世、誰もが一度は利用したことがあるはずだ。
しかし、煩わしいのは認証コードを一時的にでも覚える必要があるということ。セキュリティを高めるためには仕方のないことと割り切っている方もいるかもしれないが、できればもっと簡略化したいもの。これを解決するのが「iOS 12」の新機能だ。
「iOS 12」では送られてきたSMSの中に書かれている認証コードを読み取り、それを認証コードの入力欄にオートフィルしてくれる。認証コードは自動入力の「候補」として表示される仕組みで、ユーザーは示された候補をタップするだけでログインまで進むことができる、という。
これはあくまでベータ版の機能で、今秋の正式リリースで利用できるかどうかは現時点では断言することはできない。しかしながら、同機能を利用したベータテスターからは比較的高評価を得ることができているようなので、きっと正式版でも実装されるだろう。