これまでひとりの顔しか登録できなかった顔認証機能「Face ID」が、iOS 12からマルチユーザーに対応し、最大でふたりの顔を登録できるようになったことが分かった。海外メディア9to5Macが報じた。
「Face ID」が二つの顔を認識できるように
現地時間6月4日、Appleは年次開発者イベント「WWDC 2018」の基調講演で、「iOS 12」を正式に発表した。しかし、同イベントでは触れられていなかった「Face ID」のマルチユーザー機能が、ひっそりと実装されていることが明らかになっている。
これは「iOS 12」の「Face ID」の設定画面から確認することができる。同ページには「Set Up an Alternate Appearance」という項目が新設されており、ここから二人目の顔を登録することが可能だという。
同機能を使えば、持ち主以外のユーザーでも顔認証によってロック解除することが可能だ。例えば、夫がiPhone Xを持っていたとして、この「iPhone X」に妻の顔を登録すれば、夫婦どちらでもiPhoneのロックを解除することができる。これまではパスコードの入力か、旦那の顔をかざす必要があった。
ちなみに同機能を使って二人目の顔を登録できても、単体での削除はできないとのこと。つまり、どちらか一方の登録を消すときはふたり分の登録を消すしかないようだ。
このマルチユーザー機能は、おそらく次期iPad Proの登場への布石だろう。噂では次期iPad Proはベゼルレスになり、Face IDが搭載されるとされている。ただ、タブレットはスマートフォンとは違い、家族間でシェアしながら使うこともあるため、マルチユーザー機能の導入が必要とされていた。
この新型iPad Proは今回のWWDCで発表されることはなかったが、Face IDがマルチユーザーに対応したこともあり、きっと近い将来に登場することになるだろう。
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