「Google Home」や「Amazon Echo」、日本国内では「Clova WAVE」など、各種スマートスピーカーが脚光を浴びている。日本では、本命と目される「Amazon Echo」に注目が集まっている中、Appleも同市場に参戦する予定だ。
来月、Appleは「HomePod」という名のスマートスピーカーを米英豪の3カ国で発売する予定。音声アシスタント「Siri」が搭載し、ユーザーの問いかけに対して、賢く応答することが可能だ。
「HomePod」の仕様については、今月6日に開催された「WWDC 2017」ですでに明らかになっているが、来年発売の新型モデルに関しては第1世代には搭載されない新機能が利用できるとのこと。Appleは2019年までに顔認証機能「Face ID」を搭載する予定のようだ。
次期「HomePod」には顔認証機能「Face ID」が搭載予定?
Nikkei Asian Reviewのレポートによると、「HomePod」の製造を行なっているInventec Appliancesの社長David Ho氏は、各社の次世代のスマートスピーカーへの動向について言及。Ho氏は、「音声認識だけではなく、顔や画像認識の機能を搭載したスマートスピーカーを設計する傾向にある」と話しており、これらのAI技術は人々の生活をより豊かに、そして使いやすくするために設計されていると話したという。
Inventec Appliancesは、Appleの「HomePod」だけでなく、Sonosの製品も製造しているため、Ho氏は直接的に「HomePod」について言及したわけではない。しかし、「iPhone X」で精度の高い顔認証機能を搭載することに成功したAppleが、あえて他社に遅れを取るように同能をスマートスピーカーに搭載するとも考えづらい。
実際、「HomePod」への顔認証機能の搭載は、すでに他メディアからも予想する声が挙がっている。12月に発売する第1世代「HomePod」に関しては「Face ID」は搭載されないとみられるが、「iPad Pro」にも「Face ID」を搭載する計画であることが明らかになるなど、Appleは他製品に「Face ID」を広げようとしているのは明らか。「HomePod」にユーザーの顔を認識する機能が備え付けられても何の不思議もない。
「HomePod」に搭載される「Face ID」がどのような仕様になるかは不明だが、噂では部屋にいる人を自動で感知し、顔を見せるとユーザー認証が完了するとか。また、マルチユーザーの認識が可能になり、家族を区別することもできるとか。
ところで、第1世代の「HomePod」に関してだが、いよいよ来月に発売が迫っているはずだが、未だに発売日についてのアナウンスがない。もうそろそろ公表されてもいい頃だと思うが、発表はいつになることやら。ちなみに、日本は第1次販売国に含まれていないため、現段階では発売は行われない予定だ。
[ via 9to5Mac ]