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Oculus、新型VRヘッドセット「Oculus Go」を199ドルで来年発売 Rift+Touchバンドルも399ドルに値下げ~「Santa Cruz」の情報も

本日、米カリフォルニア州のサンノゼ・コンベンションセンターで、Oculusによる開発者向けイベント「Oculus Connect 4」が開催されている。

イベント初日となる本日は基調講演が行われたのだが、同講演内でスタンドアローンタイプのVRヘッドセット「Oculus Go」の発表や「Oculus Rift」の新価格が発表されている

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新型VRヘッドセット「Oculus Go」

まずは新型VRヘッドセット「Oculus Go」の情報から。同製品はPCに接続したりスマートフォンを挿入する必要がなく、スタンドアローンで3DoF(頭の回転のみ検出、プレイヤーの移動は検出できない)のトラッキングができるVRヘッドセット

同ヘッドセットには2,560×1,440の解像度の新レンズが搭載され、ヘッドセット内にオーディオが内蔵されるため、別途イヤホンやヘッドフォンを用意する必要はない。

また、付属するコントローラーは「Gear VR」のリモコンに似たものになり、開発者は「Oculus Go」と「Gear VR」の両方に対応するプログラムを構築できる。開発キットは11月から入手できるようになるとのこと。

「Oculus Go」の発売は来年初め、価格は199ドルになる予定だ。

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「Oculus Rift」と「Touch」が値下げ

さらに、Oculusを代表するVRヘッドセット「Rift」と、モーションコントローラーの「Touch」のバンドルセットも正式に値下げされることが発表された

発表によると、本日から同バンドルを399ドルで販売するとしており、今夏に実施された100ドル値下げキャンペーンでの販売価格に改定するとのこと。ちなみに、このキャンペーン適用時の日本国内での販売価格は5万円(税込)だった

同キャンペーンのおかげで「Rift」は販売台数を伸ばすことに成功したとのこと。期間限定ではなく、恒久的に値下げをすることでさらに販売台数を伸ばす狙いだ。

さらにOculusは、ビジネス分野向けに「Rift」を展開する予定であるとのこと。バルク販売も開始すると明かしている。

Inside-out方式を採用した新型VRヘッドセット「Santa Cruz」の新情報も

また、今回のイベントでOculusは、Inside-out方式を採用した新型VRヘッドセット「Santa Cruz(コードネーム)」についても言及

Inside-out方式:HMDにセンサーを搭載しトラッキングする仕組み
Outside-in方式:外部にカメラを設置しトラッキングする仕組み

同ヘッドセットは、スマホの装着やPCとの接続を必要としないハイエンドな一体型VRヘッドマウントディスプレイだが、発表によるとヘッドマウントディスプレイの4隅付近にトラッキングセンサーが搭載されており、6DoF(Six degrees of freedom:前後・上下・左右方向への移動検知に加えて、それぞれの軸に合わせた回転検知が可能)の検知に対応するとのこと。

さらに付属コントローラーも、ヘッドマウントディスプレイのセンサーと連携し、ワイヤレスで使用することが可能だ。こちらも開発者キットが提供予定で、提供時期は2018年以降になる見通し

Oculusは今後、複数のVRヘッドセットを並行して販売する。当然、最も便利なのはスタンドアローン型のハイエンドモデル「Santa Cruz」だろうが、Oculusは「Santa Cruz」の登場によって「Rift」が去ることはないと約束している。つまり、Rift向けコンテンツは、今後も長期的に利用することができるということになる。

今後の注目は間違いなく「Oculus Go」と「Santa Cruz」だが、「Rift」が発売当初の価格の半額以下で購入できるようになったことから、VRコンテンツは徐々に身近な存在になってきている。すでに日本の公式サイトでも値下げが反映されているので、興味がある方は値下げされた「Rift」を試してみてはどうだろうか。

[ via The Verge( 1 / 2 / 3 ) / img via Oculus.com ]