Appleは度々企業の買収を行なっているが、今回、また新たな企業を買収したことが明らかになっている。
TechCrunchが入手した情報によると、Appleは「Regaind」というフランスのスタートアップ企業を買収していたことが判明した。
「写真」アプリの「メモリー」機能が改善される可能性あり
このRegaindは、写真の被写体を分析するコンピュータビジョンAPIの開発に取り組んでいる企業。
Appleは企業の買収についてあまり多くを語ることはなく、今回の件も正式に発表されてはいないのだが、TechCrunchによると、今年の初めあたりにこっそりと買収していたものとみられている。
Appleは近年、「写真」アプリの様々な機能を徐々に改善してきているが、Regaindが買収されたことにより、どのような機能が追加されるのか。
例えば、バーストモードで写真を撮影した際に、Regaindは自動でベストショットを見つけたり、重複した写真を見つける技術を持っているようだ。もしこの技術が採用された場合、自動で良さそうな写真やビデオをピックアップしてコレクションとしてまとめる「メモリー」機能が大きく改善されることになるかもしれない。
さらに、Regaindはユーザーの性別や年齢、感情を把握するためにユーザーの顔の分析ができるとTechCrunchは伝えている。
「iPhone X」で採用されている「Face ID」はユーザーの顔を判別できるようになっているため、もしかするとこの機能が「iOS 11」ですでに活用されている可能性もある。ただし、買収は今年初めに行われたとのことなので、「iOS 11」でその技術を取り入れるための時間が十分にあったかどうかは不明だ。
Appleは企業を買収について、明確な理由を明らかにすることはほとんどない。Regaindの買収に関しても同様だが、当然意味もなく買収するわけもない。同社の持つ写真や顔を分析する技術が今後のOSのアップデートに関わってくる可能性は十分あり得るだろう。