[ img via Björn Engqvist ]
2015年8月にサービスが開始されたゲーム実況特化型の動画配信サービス「YouTube Gaming」に、配信者を支援する新しい仕組みが導入された。
Googleは19日、「YouTube Gaming」に対して、「スポンサーシップ」機能の追加を発表。ゲーム実況配信者は、ユーザーから月額490円を受け取ることができるようになった。
今回追加された「スポンサーシップ」は、動画配信者にとって新しい収益源になる。今年2月に「YouTube」に追加されたチャット内での投げ銭機能「スーパーチャット」とは異なり、ひとりにつき490円/月を受け取ることができる。
スポンサーになったユーザーは、チャット内で表示される特別なバッジをつけることができ、このバッジはチャンネルの所有者が独自にカスタマイズすることが可能だ。また、スポンサーのみで構成される限定チャットへの参加も可能、チャンネルのコンテンツを購入することもできる。
このスポンサー機能を利用するには、すでに広告収入が発生していること(動画の累計視聴回数が最低1万回を超えている必要あり)、1,000人以上のチャンネル登録者がいること、18歳以上であることが求められる。
今回のスポンサーシップ機能は、Googleが以前からテストしていたもの。βテストの結果はかなり良好だったとのことで、一部の有名チャンネルの収益源の大部分は、このスポンサーシップとスーパーチャットが占めたと報告している。
同スポンサーシップは、動画配信を行うユーザーの新規参入や、配信者のコンテンツの品質向上につながるはず。好きな配信者を支援するも良し、はじめたばかりの配信者を支援するも良し、いずれにしてもゲーム実況の世界は今後も拡大していくことが予想される。また、Googleは他のジャンルに関してもスポンサーシップ機能をテスト中なので、近いうちにYouTubeで動画配信をしている全ユーザーが同機能を利用できるようになるかもしれない。
ちなみに、今回の「スポンサーシップ」機能の導入に伴い、YouTubeはこれまで提供していた有料チャンネルのサブスクリプションの提供を終了することを発表している。同機能は一部のチャンネルのみに導入されていた機能で、利用者はYouTube全体の1%程度であるとのこと。同機能は、「スポンサーシップ」機能が代替できるため、サービス終了の影響はさほど大きくなさそうだ。