Appleが今年12月に発売を予定しているスマートスピーカー「HomePod」。同端末のファームウェアが開発者向けに公開されたことによって、「HomePod」だけではなく、「iPhone 8」など新型モデルの情報が徐々に明らかになっている。
その中でも話題になっているのは、「iPhone 8」に関する情報。ディスプレイサイズや画面解像度、新顔認証機能「Face ID」などが搭載されることが解析によって判明しているが、さらにステータスバーを分割することや、画面内に「Touch ID」を搭載しないことを、Appleは予定していることが明らかになった。
「iPhone 8」には「Wake to Up」機能が搭載か
まず、前提として「iPhone 8」には様々な噂があり、最近最も大きな話題は「Touch ID」が廃止されるという噂だ。
「iPhone 8」はベゼルレスデザインを採用することにより、ホームボタンの廃止が行われる予定。しかし、今までホームボタンで指紋認証をしていたことから、ホームボタン廃止を機に指紋認証「Touch ID」が顔認証機能「Face ID」に置き換えられることが予想されている。
そして、ここからが新しい情報。やはり「iPhone 8」は「Touch iD」が廃止される可能性が高そうだ。
これは開発者のSteven Troughton-Smith氏が「HomePod」のファームウェアを解析したことによってファームウェアのコード内にの、「Touch ID」の画面内蔵に関する情報は見つからなかったとのこと。
先日の情報で「Face ID」に関する情報が発見されていることから、「Touch ID」廃止と同時に「Face ID」が導入される可能性が高まっている。
そして次にステータスバーについて。「iPhone 8」の上部にカメラやレシーバーが内蔵されることから、アンテナピクトやバッテリー残量が表示されるステータスバーは左右に分割されることが以前から予想されている。
Some interesting related strings (I’m guessing you’ve come across these) pic.twitter.com/Go5ZVFlzea
— Jeffrey Grossman (@Jeffrey903) 2017年8月1日
これについては、「HomePod」のファームウェアには「Split(分割)」オプションが用意されていることがJeffrey Grossman氏の報告によって判明。”ノッチ”と呼ばれる左右に分割されたセンサー部分を挟むように、ステータスバーが存在する可能性が浮上している。
そして、タップするだけで画面を開くことができる「Tap to Wake」にも対応する予定。これも「HomePod」のファームウェア内に関連する記述が存在するため、「iPhone 8」は画面をタップするだけで使用することができるとみられる。
最後に、ホームボタンの廃止に伴って用意される、画面上のバーチャルホームボタンについて。これはファームウェア内の記述から「Home Indicaror(ホームインジケーター)」と呼ばれているとのこと。ある特定の場面において自動で表示されたり、非表示になったりすることがあるそうだ。
The keyboard has a new ‘dock’ UI. Could be just a refactor, but I’d like to imagine it moves some buttons (globe, mic) into home button area
— Steve T-S (@stroughtonsmith) 2017年8月1日
さらには、iOSのキーボードには新しい”Dock”と呼ばれるUIが搭載されるとのこと。詳細はよく分かっていないようだが、マイクなどの特定のボタンがファンクションエリアに移動したキー配列になるのではないかとSteven Troughton-Smith氏は予想している。
その他にも、写真アプリと連携させて使うことができる「ArFaceAnchor」が用意されているとのこと。これも詳細はよく分かっていないが、「iOS 11」で導入予定の「ARKit」を活用できるものだと予想できる。
今回の新情報は以上。ほとんどはこれまでに公開されていた情報ばかりで驚きこそ少ないが、それらの実現が現実味を増してきている。「Touch ID」から「Face ID」へのシフトに関しても同様だ。
ただ、気になるのはその認識精度。実際のところ、サングラスや帽子を被ったユーザーにとっては不便となる可能性もあることから、Appleが同問題をどのように解決するのか気になるところだ。
[ via MacRumors ]