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ニンテンドースイッチの増産のため、任天堂はAppleと部品の争奪戦に 増産できなければ品薄解消は年明け以降か

先日、任天堂の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の増産計画が明らかになった。それは現在の年間1,000万台の出荷体制を1,800万台に増やすというもの。

生産が増えれば多くのユーザーの手元に届く。ならば、任天堂は「ニンテンドースイッチ」を増産すれば良いだけだ。

だが、実は「ニンテンドースイッチ」の増産はそんな単純な話ではないらしい。WSJによると、「ニンテンドースイッチ」の製造に必要な部品は他のメーカーにとっても重要な部品で、増産するためにはそれらのメーカーと部品の争奪戦をしなくてはいけないという事情があるらしい。

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ニンテンドースイッチがこれ以上増産できない場合、来年まで品薄は継続?

業界関係者の話によれば、任天堂にとって最大のライバルはAppleなどの企業。

「ニンテンドースイッチ」の増産には多くの部品を追加で調達する必要があるわけだが、これらの部品はスマホなどの各種端末にも必要なもので、他のメーカーにとっても重要な部品。

これらの部品は業界でも常に供給が逼迫していることから、簡単に入手することができないものであるという。ちなみに、不足している部品は主にディスプレイやNANDフラッシュ、Joy-Conの振動機能のために必要な小型モーターなど。

また、部品メーカーに対する他企業の提示条件は、任天堂の提示するものよりも良い条件であることが多いとのこと。もし、任天堂がこれらの企業を押しのけて部品調達しようとすれば、製造コストが上昇することにつながり、ハードの製造原価が販売価格299ドルを上回る可能性もあるとのこと。

先日の報道では、1,800万台まで生産を増強すると言われていたが、どうやら供給を増やすのはいくらか限界があるようだ。同記事の筆者であるTakashi Mochizuki氏によれば、仮に今の需要レベルが続くと品薄解消は年明け以降になる可能性もあるという。

年内は、ニンテンドースイッチ向けに「スプラトゥーン2」や「スーパーマリオ オデッセイ」などの大型タイトルが次々と発売することがすでに発表されている状態。ただ、「ニンテンドースイッチ」自体の品薄が今後も継続する可能性が濃厚になっていることから、これらのビッグタイトルをプレイしたい人は早めに調達するようにしたほうがいいだろう。