Appleは今度のアップデートで、モバイル版「Safari」のスクロール動作に変更を加える予定であるようだ。
The Daring FireballのJohn Gruber氏によると、Appleはモバイル「Safari」のスクロールする速度を見直しており、今後はGoogleのAMPページと同じような動作速度にすることを検討しているとのこと。
モバイル版「Safari」のページスクロール速度が変更に?
今回の話の前に、まずはGoogleのAMPについてあまり詳しくない方のために少々解説をしておこうと思う。
AMP(Accelerated Mobile Pages)とは、GoogleとTwitterが共同で開発したモバイル端末でもウェブページを高速に表示できるシステムのこと。
デベロッパーやメディア側が対応するものであるため、一般ユーザーにはあまり馴染みのないものかもしれないが、Google検索でAMPと表示されるWebページが対応しているサイトになる。当ブログでもAMPは導入しているが、ページの読み込み速度が早く、好評をいただいている。
GoogleのAMPはページ表示が早いだけでなく、画面のスクロールがとてもスムーズであるという特徴がある。実際に閲覧したことがある人ならお分かりいただけると思うのだが、同ページのスクロールはヌルヌルと慣性のある挙動が特徴的だ。
John Gruber氏によると、このスクロールがモバイル版「Safari」でも利用できるようになる可能性があるようだ。
そのヒントは、Hacker Newsのスレット上で行われたやりとりの中にあった。Google AMPやWebKitに詳しいom2というユーザーから投稿されたコメントによると、AMPページを表示したモバイルSafariのスクロール速度に一時的に違和感があったとのこと。
これはGoogle側の不具合だと当初は思っていたようだが、結局は「Safari」側の問題だったことが明らかに。Appleは新しいスクロール速度をテスト中で、将来的にモバイル版「Safari」のスクロール速度が変更になる可能性がある。
この変更は、現在開発者向けにリリースされている最新ベータ版では適用されておらず、いつ頃に実施されるのかについては現時点では明らかになっていない。
もっとも可能性が高いのは次期iOSの「iOS 11」だが、かなりのマイナーアップデートになるため、突然変更されても不思議ではないだろう。
もし適用されたら、各種AMPページで体感することができると思うので、当ブログのAMPページやGoogle公式で提供されているAMPプレビューでご確認を。
[ via MacRumors ]