現在、WindowsでiTunesを使うには、Appleの公式サイトからiTunesのインストーラーをダウンロードしてくる必要があるが、今後はもっと簡単にiTunesがインストールできるようになるかもしれない。
Microsoftは昨日から開催中の開発者向けイベント「Build 2017」のセッション内で、Windows StoreにiTunes(UWPアプリ)を追加する方向でAppleと協議を行っていることを明かしている。
Windows Storeに「iTunes」が追加へ
現在、Windows StoreでiTunesアプリは提供されていないのだが、2017年末までには公開する予定であるとのこと。Windows Storeにあるアプリのみが動作する「Windows 10 S」でも利用可能だ。
iTunes is coming to the Windows Store by the end of this year. #MSBuild pic.twitter.com/WHM533S7Sv
— Windows (@Windows) 2017年5月11日
Microsoftによれば、iTunesは同ストア内で最も頻繁に検索されるアプリのひとつだ。
仮に、Windows Storeからダウンロードできるようになったとしても、正直そこまで便利になるわけではない気もするのだが、やはりあるのとないのとでは大違い。
ちなみに、Windows Storeには「iTunes」のような一般的なアプリが意外と少ない。「Google Chrome」が良い例で、その他にもAdobeのクリエイティブアプリやSpotifyなど様々なアプリケーションが同ストアには欠けている。
未だに一部の大手アプリが存在しない理由は、Windows Storeのシステム要件が原因と言われている。要件を満たすために若干高いハードルが設けられており、もし同ストアにアプリを掲載したい場合はわざわざ対応させる必要がある。
しかもWindows Storeに掲載したとしても、そこまで大きなメリットが得られないため、各社の対応が遅れているのが現状だ。そういう意味では、Windows StoreにiTunesがやってくるのは地味だが大きな一歩。
App StoreやMac App Storeのように、一箇所から全てのアプリをダウンロードできた方がユーザーとしては分かりやすいはず。有名アプリがずらりと並べば、Windows Storeに対する印象や評価が違ってくる。
アプリを検索した時にユーザーがすぐアプリをインストールできるように、Windows Storeの存在意義を高めるためにも、Microsoftはさらなる改良を施す必要があるだろう。
[ via The Verge ]