偽ニュースなどの低品質なコンテンツがなるべくユーザーの元に届かないようにするため、Google検索のアルゴリズムに変更が加えられたことがわかった。
Googleは4月25日(現地時間)、Google検索において低品質なコンテンツを検索ランキング下位に引き下げるようにアルゴリズムを変更したことを発表。さらにユーザーから報告できるフィードバックツールを提供開始することを明らかにしている。
偽ニュースや攻撃的表現を含む低品質コンテンツをGoogle検索下位に表示へ
Googleは、今年2月にGoogle検索のアルゴリズムを変更。オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようにGoogleの評価基準に変更が加えられた。
さらに今年3月、Googleは検索品質評価ガイドラインを更新。一部のユーザーからの協力を受けて、偽ニュースなどの低品質なコンテンツをGoogle検索の中から排除。低品質なコンテンツを撲滅することを目標に動いてきた。
そして本日、Googleはさらなる検索アルゴリズムの変更を実施する。前述のユーザーから受けた評価を元にして検索ランキングが変動、低品質なコンテンツがより下位に表示されるように変更する。
またアルゴリズムの変更と同時に、Googleはユーザーからのフィードバックも募集している。Google検索の結果に対して、ユーザーが簡単に不快なコンテンツや無用なコンテンツであることを報告できる仕組みを導入した。
フィードバックできる対象は「自動補完」と「強調スニペット」の二つ。
Googleによれば、例えばユーザーが「ホロコースト」と検索しようとした際、以前であればGoogleの検索エンジンの自動補完機能には女性やユダヤ人に対して不快感を与えるようなものばかりが提案されていた。
こういった自動補完の内容は必ずしもユーザーにとって適切なものではなく、Googleとしても是正が必要だと感じていたとのこと。
今回の変更後は、実際にユーザーに対して不快感を与えるものは少なくなったようだ。情報が不正確もしくは不快感のあるコンテンツだった場合、Googleに対してフィードバックすることで、Google検索がより健全になることが今度は期待される。
Googleの調査によると、低品質もしくは不快を与えるコンテンツは、Google検索全体の0.25%程度を占めるという。全体の総数からするとそこまで多いようには感じないかもしれないが、ユーザーに誤解を与える情報や攻撃的なものは毎日のようにGoogleを使用するユーザーに悪影響を与えかねない。今回のアルゴリズム変更はこれらを未然に防ぐためのものだ。
最近は偽ニュースの存在が話題になり、米大統領選挙の結果にも影響を与えたと言われているほど。トランプ大統領の選出が良かったのかどうかは別として、とにかく正しい情報がユーザーに届くように、これからもさらなる改善を期待したい。
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