1度に何台ものデバイスを充電したい時に便利なのが、マルチポートUSB充電器。家族や友人と充電ポートを分け合えるのは便利でしかない。
ただ、難儀なことにマルチポート充電器の多くは、給電用のケーブルを使用することが多く、わざわざ外出先まで長いケーブルを持ち運ぶ必要性がある。
これは地味に面倒なことだ。外に持ち出すときはなるべく荷物が少ない方がいいはずなのに、逆に荷物が多くなるというジレンマを抱えることに。そのため、ユーザーの中には外出用の充電器と家で使う用の充電器を2種類使い分けている人もいるかもしれない。
しかし、そんなジレンマともこれでオサラバ。RAVPowerの「4ポート急速充電器 (変換アダプター付モデル)」なら、家でも外泊先でもこれ1台で十分なはずだ。その理由をこれから説明しよう!
コンセントに直差しできる4ポートUSB高速充電器
今回、紹介するのはRAVPowerの「4ポート急速充電器 (変換アダプター付モデル)」。メーカーのRAVPowerから直接サンプルを提供していただき、数週間ほど試すことができた。
早速、本体デザインから紹介していこう。同充電器にはホワイトモデルとブラックモデルが存在するが、今回入手した充電器はブラックモデル。
表面はつや消しのマットな仕上げとなっており、光が当たると渋い反射をする。結構、クールだ。
サイズはタバコの箱ひとつ分くらい。最近では喫煙者も減っているので他のもので例えると、食器用スポンジくらいのサイズ感。逆に分かりづらいかもしれないが、要はそれだけコンパクトだということ。大きめのポケットならササッと入れて持ち運べるほどだ。
背面には充電ケーブルを挿し込むための”口”が用意されており、ここにACアダプタケーブルを接続して端末を充電する。デザインの紹介に関してはザッとこんな感じだ。
同アダプタの特徴は大きく分けてふたつ。ひとつ目は、4台の端末を同時に充電することができるという点。そしてふたつ目は、充電ケーブルで充電することはもちろん、変換アダプタを使ってコンセント直挿しで充電できるという点だ。
まずは充電性能について。同充電器には4つのUSBポート(Type-A)が用意されており、iPhoneなどの端末を同時に4台充電することができる。
各USBポートは最大2.4Aの出力に対応するため、iPhoneなどのスマホを高速充電できるだけでなく、iPadなど比較的高出力な電力が必要な端末も充電することができる(合計出力は最大8Aまで、高速通信規格のQuick Chargeには非対応)。
さらに、それぞれのポートには「iSmart」と呼ばれる独自技術が搭載されているおかげで、端末毎に最適な電流を流すことが可能。
充電器には「マルチ充電保護システム」が搭載されているため、過充電や過放電、過熱もしくはショートを防ぐことができるなど安全性は抜群だ。
そして同製品の最大の特徴である”多様な充電方法”について。同充電器は、コンセントからケーブルを介して充電できることをお伝えしているが、それとは別に変換アダプタを使用することでコンセントに直差しで使用することができる。
その様子が上の画像。自宅のコンセントにアダプタを装着した充電器を差し込んでみた。アダプタ自体は、本体のAC電源ケーブルを差し込む口に装着する仕組みとなっていて、装着や着脱には力も必要とせず、とても簡単にできるようになっている。
壁にあるコンセントに設置した場合、USB充電ポートは上向きになるように設計されており、充電ポートにアクセスしやすくなっている。
やはりケーブルレスだと場所を取らないため便利。出張や旅行先に電源ケーブルを持っていく必要がないため、カバンの中身を圧迫しない。もちろん自宅で使うのもアリですよ。
ただ、個人的に気になるのはUSBポートが上向きであることから内部に埃が入ってしまわないかということ。家などで使う際、ずっとコンセントに挿しっぱなしだと中に埃が溜まりそうなので、使わないときはコンセントから外しておくといいかもしれない。
以上が、「4ポート急速充電器 (変換アダプター付モデル)」の特徴。基本的な性能は、マルチポート充電器とそこまで変わらないが、ユーザーのニーズに応じて2種類の使い方を提案できる珍しい充電器だ。
もし、4台以上同時に充電できるマルチポート充電器が欲しいと考えているようだったら、同製品を選んでみてはどうだろうか。