Samsungは以前から、独自の音声アシスタント機能を開発していることが明らかになっていたが、同社は本日、正式に音声アシスタントの概要を発表した。
Samsungが発表した音声アシスタント機能は「Bixby」と呼ばれ、機能としては「Siri」や「Cortana」などと似てはいるものの、Samsung曰く全く異なる存在であるとのこと。
文脈を理解する能力に長けており、未完成な指示でもユーザーの意図を正確に読み取る
「Bixby」は、限定的な機能しか操作することができない「Siri」や「Cortana」とは違い、スマホやタブレットアプリに用意されている大部分の機能を音声やタッチでアシストすることができる。また、文脈を理解する能力に秀でているため、ユーザーの言わんとしていることを補完して思考することができるのだとか。
そして何よりも優秀なのが、ユーザーの操作を学習できるということ。これにより、限定的だったり未完成だったりした指示でもユーザーの意図を正確に読み取り、正しく実行することができるのだという。
3月29日に発表が行われる「Galaxy S8」には、この「Bixby」を使うためのボタンが用意され、一部のプリインストールアプリが対応。サードパーティのデベロッパーがアプリを「Bixby」に対応させることができる「Bixby SDK」もリリースされる予定だ。
Samsungは、将来的には「Bixby」でエアコンやテレビなどを制御できるようにしたいとも発言していることから、ゆくゆくは「Bixby」がスマートフォンを超えて様々な製品に搭載される可能性がある。まずは「Galaxy S8」での評判がどれほどのものになるか楽しみにしておこう。