発売からしばらく期間が空いてしまっている「Mac Pro」や「iMac」に関して、Appleはこれらの製品を忘れ去ってしまったわけではないようだ。
AppleのCEOティム・クック氏は、昨日開催された定例株主総会で、「Appleはプロユーザー向け端末に関して着々と準備を進めている」と発言。「プロ領域はAppleにとって重要な存在」という認識を改めて口にしたようだ。
以下、ティム・クックCEOの発言の真意について紹介しよう。
クリエイティブ領域はAppleにとっても重要な存在のひとつ
一時、AppleはiPhoneやiPad、MacBookなどの端末に開発リソースを集約し、プロ向けハイエンド端末の開発優先度を低く設定していると報じられていたが、クック氏の発言からはむしろ逆の印象を受けた。
クック氏は「クリエイティブな領域は、Appleにとってかなり重要な存在」であると株主総会で話しており、プロ向け端末の重要性について説明している。
残念ながら同社が具体的にどんな端末を開発しているか、またいつ頃に新型端末がリリースされるのかなどについてはノーヒント。少なくともAppleは「意識はしている」としか言えない状況だ。
そもそも、今回のクック氏の発言は「iPhone」や「iPad」など一般ユーザーが利用するような端末に向けた言葉であって、「Mac Pro」や「iMac」といったハイエンド端末を直接名指しして放ったものではない。
かと言って、Appleがこれらの端末を蔑ろにしているわけではなさそう。「Mac Pro」に関しては最後のアップデートから1,100日以上経過している状況、「iMac」や「Mac Mini」も新型モデルの登場を心待ちにしているユーザーはたくさんいる。
現状、最も発売に近いMac端末は新型「iMac」。2015年10月に行われた最後のアップデートからしばらく時間が空いていることもあり、グラフィック性能の強化やUSB-Cへの対応など、ハードウェアのアップグレードが期待されている。近いうちに新型モデルが登場してもおかしくはない。
今回の定例株主総会では、「MacとiPadを融合したタブレット兼ラップトップの提供は考えているのか」という質問がとある株主から寄せられた。この質問に対してクック氏は、「今後の製品計画についてはコメントを避けたい」と発言しており、タッチスクリーンを搭載したMacの開発を行う予定はないと暗に述べている。
以前にもクック氏は「iPad」と「Mac」は存在意義が異なることを説明しており、現在も「もし統合することになれば片方の製品のシンプルさ、片方のパワーを失ってしまう」という認識でいるようだ。
それぞれの特徴を打ち消しあってしまうことになるため、あくまでも別製品として開発を進めていく考えであるとのこと。
また、同総会内では未だに品薄が続いている「AirPods」に関しても触れており、なるべく早く生産を進めることを発表している。
Appleは今月、新製品を発表するためにスペシャルイベントを開催することが噂されている。同イベントでは新型「iPad Pro」が登場するのが濃厚だが、個人的にはMacの新製品の登場も期待したい。
少なくとも年内には、パワーアップ版「iMac」が登場することを切に願う。
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[ via MacRumors ]