任天堂は先日、新型家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の価格や発売日の発表を行うと同時に、同ゲームハードにおいてはオンラインサービスが有料になることを明らかにしていた。
オンラインサービスの有料化は、任天堂ユーザーにとって明らかに悲報。中には「ガッカリした」「もうオンラインゲーはやらない」という声もチラホラあるが、任天堂の君島社長によると年間のオンライン料金は少し安めに設定されることが判明した。
「PS4」や「Xbox One」のオンラインサービスよりも安い料金設定に
NIKKEI ASIAN REVIEWが掲載した君島社長へのインタビュー記事によると、「ニンテンドースイッチ」のオンラインサービスの料金は2,000円〜3,000円程度になる(米国では17ドル〜26ドル程度)。
このオンラインサービスに加入することで、ユーザーは「ニンテンドースイッチ」のオンラインマルチがプレイすることができるなど、各種オンラインサービスが利用可能になると発表されている。
つまり、「スプラトゥーン2」や「マリオカート8 デラックス」などのオンラインマルチタイトルを1年間遊ぶ場合、2,000円〜3,000円のコストがかかることに(もちろんオフラインプレイは無料だが)。ちなみに、月額課金で遊べるかどうかは現時点では明らかにされていないが、おそらく用意されると思われる。
今まで無料でプレイできたオンラインマルチが有料になると聞くと、やはり落胆するユーザーも多いだろう(僕もオンラインゲームは大好きなので、少しだけ残念な気持ちだった)。だが、オンラインサービスの維持も決して無料ではないため、そういう意味ではユーザーにもある程度の理解が必要かもしれない。
サービス名 | 年額 |
---|---|
「Nintendo Switch」向け オンラインサービス |
2,000円〜3,000円 |
PlayStation Plus | 5,143円(税込) |
Xbox Live ゴールド | 5,378円(税込) |
ちなみに他のメーカーのオンラインサービスはどうかというと、Sonyのオンラインサービス「PlayStation Plus」は12ヶ月で5,143円(税込)、Microsoftの「Xbox Live ゴールド」は12ヶ月で5,378円(税込)と、年間で5,000円以上の出費が必要だ。
それを考えると、最大でも3,000円の任天堂のオンラインサービスは4割以上安いことになる。2,500円だった場合は半額以上だ。任天堂の君島社長は、オンラインサービスの具体的な金額をまだ決めかねているようだが、それでも他のメーカーに比べると比較的安い料金になるようだ。
これを高いと感じるか、それとも安いと感じるかはユーザー次第だとは思うが、僕個人はかなり良心的な料金設定だと感じている。任天堂のオンラインマルチのコストを気にしていた人にとっては、少しは朗報とも言えるかもしれない。
ちなみに、「ニンテンドースイッチ」のオンラインサービスは発売当初は無料で提供される予定で、有料化するのは2017年秋以降。「ニンテンドースイッチ」の発売は3月3日で、価格は29,980円だ。