先日、Appleは1月4日時点までのiOSのバージョン別の普及率を公開。「iOS 10」のシェアは76%に及んでおり、現在iPhoneを利用している4分の3以上のユーザーが「iOS 10」を利用していることが判明している。
そんな中、今年のWWDCで発表されるであろう次期iOSの「iOS 11」の非公式コンセプト動画が早くも登場しているのでご紹介しよう。
公開されたコンセプト動画では「watchOS」風のデザインが印象的
今回「iOS 11」のコンセプト動画を公開したのは、これまでも多くのApple製品のコンセプト動画を公開してきたYouTubeチャンネル「ConceptsiPhone」。
公開されたコンセプト動画では、「iOS 11」はApple WatchのOSである「watchOS」風のデザインになっている。
まずは起動画面から見ていこう。
ホームボタンからカラフルな点が集まってAppleのロゴを形作ったあと、いつもの白のロゴが画面中央に表示されている。これまでの「iOS」の起動画面と比べると、かなりポップになった印象だ。
ロック画面を解除すると、アイコンがwatchOS風に配置されており、真ん中に大きく時計が表示されている。画面の真ん中にアイコンがギュッと寄ってしまっていて、何だか少し使いづらそう。
画面中央の円は時計以外のアプリも表示できるようで、ミュージックアプリを起動すると流れている曲名が表示され、曲送りや音量調節などの操作が可能になっている模様。天気アプリに切り替えれば現在の天気と気温が画面中央に表示される。
コントロールセンターは相変わらず画面下から引っ張り出してこれるようだが、丸みを帯びたデザインに変更。音量調節バーも円状に変化している。
画面中央の円ではspotlight検索が可能で、「S」という文字を指でディスプレイに書くと、「S」から始まる「Safari」や「Shazam」などのアプリが表示される。複数の文字での検索も可能で、中央の円に「S」「H」と順番に指で書くだけで文字が認識されているようだ。
バッテリーが少なくなってきた場合は自動的にダークモードに移行し、画面が黒の背景に。有機ELディスプレイが新型iPhoneで採用された場合、黒系の背景は消費電力が少ないので、勝手にダークモードになることで延命措置が計られるのはスマートかもしれない。また、バッテリーが少なくなったことにも気付けるので1石2鳥か。
画面中央の円にもバッテリーが少ないことをアピールするように電池マークが表示されている。
そして、次期「iPhone 8(iPhone 7s)」で搭載が噂されている「ワイヤレス充電」を利用して、他のiPhoneからバッテリーを分けてもらうという機能も搭載。この発想には驚き。
この機能が搭載されたとしても、実際に利用できるのはお互いの端末がワイヤレス充電に対応している時に限られると思われるので、自分で「iPhone 8」シリーズを2台持っている場合、もしくは友人が同じ「iPhone 8」を持っている場合に利用できるだろう。自分の端末のバッテリーが足りない時に、電力を分けてもらえるようになるのはかなり便利だ。
将来的にはメインのiPhoneの他にも、iOS端末を持っている場合は、使わないiPhoneをモバイルバッテリーの代わりに使うこともできるかもしれない。そういう意味では、ワイヤレス充電機能は家での充電スタイルが変わるだけでなく、他の使い途にも役立ちそうだ。
以上がコンセプト動画で紹介されていた大まかな機能だ。
例年通りであれば、今年6月に開催される「WWDC 2017」で次期「iOS 11」が発表されるはず。今回公開されたのはあくまでもコンセプト動画ということなので、この動画を見てまだ見ぬ「iOS 11」に思いを馳せてみてほしい!