先日、Amazonで「サイバーマンデーウィーク」が実施されていたが、同セールで数あるモバイルルーターの中でも「最強」と名高い「Aterm MR05LN」が激安で提供されていた。
12月は何かと外に出る機会が多くなる上に、ちょうど新しいモバイルルーターが欲しいと思っていたので思わずポチってしまったのだが、実際に使ってみたところ、やはり「最強」の名にふさわしい使い心地だったので、同製品のレビューをお届けしたいと思う!
「最強」の名は伊達じゃない!通信速度・使いやすさ・デュアルSIM、どれを取っても文句なし
今回僕が購入したのは、「Aterm MR05LN」本体とオプションの「EX5Cクレードル」、そしてOCNのSIMカードが付属しているセット商品だ(SIMカードは契約せずに廃棄できます)。
「Aterm MR05LN」はNECのモバイルルーターで、SIMロックフリーであることと、LTEの中でもさらに高速通信が可能な「LTE-Advanced」に対応しているのが特徴だ。
モバイルルーターの中には契約SIMを制限されたり、2年縛りが必要だったりと面倒な製品もあるが、同製品はSIMロックフリーなので、au・ドコモ・ソフトバンクのどの回線でも利用でき、モバイルルーター自体の2年縛りは一切なし。もちろん3社の回線を使っている格安SIMでも利用可能だ。
また、付属してきたクレードルは、ただ「Aterm MR05LN」を充電するだけではなく、便利な機能が搭載されている。こちらについては後ほど触れていきたいと思う。
まず、「Aterm MR05LN」の外見からチェックしていこう。同製品はタバコの箱や4インチの「iPhone SE」と同じくらいの大きさで、厚みは少しあるものの、「持ち歩くスマートフォンがもう1つ増える」程度。カバンやポケットに入れてもそこまで邪魔には感じない。
カラーはブラックの一択なのだが、「シルバーパール仕上げ」と呼ばれる背面がキラキラしたデザインが特徴の高級感漂う見た目となっている。
本体の操作はタッチパネルで行い、スマホを使うのと同じ感覚で操作することができる。タッチパネルの大きさは2.4インチで、感度はiPhoneほど良くはないのだが、モバイルルーターを操作するタイミングはかなり少ないので、個人的にはそこまで問題だとは思わない。
ちなみに、ネット上での報告によると、フロントパネルは多少割れやすい素材でできているので、カバンやポケットなどの中で圧迫された時にヒビ割れなどが起こりやすいとのこと。
なので、同製品を長く大事に使うことを考えている方は、保護フィルム等を貼り付けて使うことをオススメする。
モバイルルーターを選ぶ上で一番重要なのが「通信の速さ」。
僕は「Aterm MR05LN」で、「FREETEL」と「0 SIM」の2回線を運用しているのだが、実際に都内某所で計測してみたところ、「FREETEL」が18.5Mbps、「0 SIM」が0.6Mbps(「0 SIM」はやっぱりスピード遅いね)と、スマホに直接SIMカードを挿れた時と同じくらいのスピードで通信することができた。
一度計測した後も、時間帯や場所を変えて何度か計測してみたが、結果は大きくは変わらず。それなりに良好な通信環境を提供してくれることが判明。
同時に接続できる端末が16台なので、手元にあるデバイスだけでなく、友人や家族の端末にも安定した通信環境を提供することができる。同時接続数が多いのはかなり便利だ。
そして、「Aterm MR05LN」にはちょっとした魅力がある。それは、通信量の上限の設定ができるということだ。
この上限を設定しておくことで、「Aterm MR05LN」自身が自動的に通信量の上限に達したことを判断し、それ以上通信しないように教えてくれる。
実際に僕が契約している「FREETEL」は、訳あって今月の通信上限を大きく超過してしまったのだが、その時に画面には「データ通信量が超過しました」と表示され、通信量の上限に達したことを教えてくれた。
なので、「0 SIM」のような無料通信の上限が少なめのものでも、計画的に通信することができる。
次に紹介するのは、同製品の大きな特徴の1つである「デュアルSIM」。2枚の「nanoSIM」によるデュアルSIMに対応しており、例えば「片方を仕事用、もう片方を個人用」というように使い分けることが可能だ。
そして、何よりも嬉しいのがその切り替え方法が実にスマートなこと。設定次第では、先ほどの例のように通信量の上限に達することで、もう片方のSIMへ自動で切り替えることができたり、時間帯や曜日による切り替え、クレードルに挿さっているかいないかでSIMを切り替えることも可能だ。
「SIMカード1」から「SIMカード2」へ切り替える時間もかなり短く、約5~10秒ほどで切り替えが完了するので、ストレスはほとんどなし。
クレードルを利用することで、有線LANケーブルから無線LAN環境を簡単構築
ここまでは「Aterm MR05LN」のモバイルルーターとしての性能を紹介してきたが、同製品にはあまり知られていない便利機能を紹介しよう。
それは、同製品をクレードルに挿して使用している時に、クレードルにLANケーブルを挿しこんで設定を「ブリッジモード」にすることで、「Wi-Fiルーター」としても使うことができるという機能だ。
この機能を利用することで、旅行先などのホテルの自室でも、有線LANポートを使って無線LAN環境を簡単に構築できるようになる。最近ではホテルの部屋まで無線LANが届くようになっていることが多くなったが、部屋によっては繋がりにくかったり、スピードが遅かったりする。この機能は、そういった場面でも真価を発揮してくれる便利機能と言えるだろう。
ちなみに僕はこのクレードルが欲しくて、クレードルと本体がセットになったものを購入したが、クレードルが付属しないモデルも存在する。個人的にはクレードルの威力は絶大だと思っているので、付属しないモデルを買う選択肢はないと考えているが、モバイルルーターとしてしか使用することはないと断言できる人は、クレードルなしのモデルを購入するといいかもしれない。
「Aterm MR05LN」のバッテリー容量は2,500mAhで、Wi-Fi通信だと14時間、Bluetooth通信だと30時間とかなりの間使い続けることができる。また、本体の充電も3時間ほどで完了するので、バッテリーへの不満は一切なしだ。
ついでに、充電は本体のmicroUSBポートを使用するので、モバイルバッテリーなどからでも充電することが可能。家でも外出中でも必要に応じて充電できるのもポイントが高い。
前モデル「Aterm MR04LN」と現行モデル「Aterm MR05LN」を比較してみた
最後に、前機種である「Aterm MR04LN」と「Aterm MR05LN」を簡単に比較してみた。
「Aterm MR04LN」もかなり良いモバイルルーターとして有名だが、「Aterm MR05LN」はさらにその上をいく製品となっているので、「Aterm MR04LN」を使っていて買い替えを検討しているという人も、以下の表をぜひ参考にしてみてほしい。
Aterm MR05LN | Aterm MR04LN | |
---|---|---|
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 63×115×11(mm) | 63×111×11(mm) |
重さ | 115g | 111g |
本体カラー | ブラック(シルバーパール仕上げ) | ブラック |
連続動作時間 | Wi-Fi通信:14時間 Bluetooth通信:30時間 |
Wi-Fi通信:12時間 Bluetooth通信:24時間 |
本体充電端子 | MicroUSB | |
本体充電時間 | 3時間 | 3.5時間 |
SIMカード | nanoSIM | microSIM |
最大通信速度 | LTE:375Mbps Bluetooth:3Mbps 無線LAN:867Mbps |
LTE:300Mbps Bluetooth:3Mbps 無線LAN:867Mbps |
対応バンド |
4G LTE 3G W-CDMA |
4G LTE 3G W-CDMA |
「Aterm MR05LN」は、最安値で販売するAmazonで購入せよ
「Aterm MR05LN」は、過去に僕が手にしたモバイルルータ−の中でも、おそらく最高の一品と言えるだろう。
SIMカードを二つセットしておくだけで、いつでも2種類のWi-Fi回線につなげるのは当たり前だが、通信の品質やバッテリー性能、そしてユーザーの環境に合わせて自動で回線を変えてくれるカスタマイズ性の高さなど、どれを取っても満足できる代物だ。
特に、僕はiPhoneなどのスマホの他にもiPadやMacBookなど多数の端末を持ち歩く。これらの端末がいつでもどこでもWi-Fi環境に繋げるようになるのはとても大きい。もし、外出先でも通信環境が必要な人は常にポケットかカバンに入れて持ち運ぶべきだろう。
もし、モバイルルーターの購入を検討している人は、まずは「最強」の「Aterm MR05LN」をチェックしてみてほしい。
ちなみに、最安値を提供しているのはAmazon。なかなか安くなる機会は少なく、通常価格は28,080円だが、Amazonで買うとなんと2万円を切る値段で購入できることがほとんど。購入するならAmazonでどうぞ。