昨日、アメリカの専門誌「Consumer Reports」から「MacBook Pro (Late 2016)」はバッテリー持続時間が安定せず、使い方によってはかなり長かったり、逆に極端に短かったりとバラツキがあると指摘されてしまったことをお伝えした。
結果として、「MacBook Pro (Late 2016)」は「MacBook」シリーズとしては初めて「推奨」の評価を得ることができなかった。
Appleのフィル・シラー氏は、今回の検証結果について異論があるようで、現在Consumer Reportsと協議中であることをTwitter上で明らかにした。
フィル・シラー氏、今回の結果はApple社内での試験結果に一致していないことを指摘
Consumer Reportsのテストは極めて単純で、十分に充電された13インチのTouch Bar搭載モデルを使用してバッテリーテストを実施。
テスト方法は、ディスプレイの輝度を100nitにした状態でSafariで10種類のWebサイトを表示するというもの。
行われた3回のテストでは、それぞれ1回目が16時間、2回目が12.75時間、3回目が3.75時間とバッテリー駆動時間にかなりのバラつきが見られ、15インチ型「MacBook Pro」に関しては、最長で18.5時間。そして最短では8時間という結果に。
Working with CR to understand their battery tests. Results do not match our extensive lab tests or field data. https://t.co/IWtfsmBwpO
— Philip Schiller (@pschiller) 2016年12月24日
フィル・シラー氏は今回のConsumer Reportsの結果に対し、Apple社内での試験結果に一致していないことを指摘。今回のバッテリー検証を正しく理解するために、同誌と協議中であることを明かした。
米国内において、Consumer Reportsはとても影響力のある存在で、多くのユーザーが同誌のテスト結果を参考にして製品を選ぶ傾向にある。そのため、Consumer Reportsのテスト結果は販売に直結する可能性があり、Appleとしてもスルーすることができない。
今回のフィル氏の指摘を受けたConsumer Reportsは、「端末に搭載されたバッテリーのパフォーマンスに関しては、今後のソフトウェアアップデートで改善できる可能性がある」としており、Appleには対策を講じることを提案している状態だ。
[ img via David Martyn Hunt ]
Consumer Reports誌がAppleの製品に対し、「非推奨」の烙印を押したのは今回が初めてではない。記憶に新しいのは2010年に発売された「iPhone 4」。
この時も、内蔵するアンテナのパフォーマンスが悪いと指摘されたことから、無料で「iPhone 4」用の純正ケースを購入者に配るなどの対応に追われた過去がある。
今回のバッテリー問題に関しては、ソフトウェアアップデート等で改善できる可能性があるため、今後リリースされる「macOS Sierra」によって、バッテリー持ちが良くなることがあるかもしれない。
ちなみに、僕の持っている「MacBook Pro (Late 2016)」においてもバッテリーのパフォーマンスはバラツキがあるのは確認している。ただ、問題はバラツキがあることよりも、駆動時間が極端に短い時があるということだ。
使用開始してから4~5時間でバッテリーがなくなってしまうこともザラ。できれば6~8時間程度で安定してくれさえすれば、少しは安心して使えるのだが。
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[ via TechCrunch ]