今年9月に発売になった「iPhone 7」シリーズの登場のおかげで、ワイヤレスイヤフォンやヘッドフォンの注目が集まっている。理由はもちろん、「iPhone」からイヤフォンジャックが廃止されてしまったからだ。
同端末に同梱された「Lightningイヤフォン」やアダプタを使えば、今まで通り有線で使用することも可能なわけだが、やはりこれからの時代はスマートに音楽を聞きたいところ。
そんなこんなで、日頃から良いヘッドフォンがないかお探しの方が多いと思うのだが、もし良かったら「Jayfi Touch H1」を使用してみてほしい!
今回は、Jayfiというオーディオメーカーから「Jayfi Touch H1」というワイヤレスイヤフォンを1台提供していただいた。実際に2週間ほど持ち歩いて使用してみたので、その感想をレビューでお伝えしようと思う。
オーディオメーカー「Jayfi」とは
まずは、今回紹介するヘッドフォンを販売している「Jayfi」について。当サイトでも、同社の製品については以前に紹介したことがあるのだが、基本的にはイヤフォンなどのオーディオ機器を取り扱っており、コスパが高い製品を多数販売している会社だ。
今回、提供していただいた「Jayfi Touch H1」も同じ類のもので、音質やデザインなど製品そのものの価格に比べると、とてもコスパが高いのが特徴だ。
それでは早速、今回のヘッドフォンを紹介していこう!
合皮のイヤーパッドが耳にぴったりフィット
こちらが「Jayfi Touch H1」のパッケージ。以前の「Jayfi JA40」と同じくとてもシンプル。ヘッドフォンなのでそれなりに大きさもある。
こちらが開封時の写真。同梱物はイヤフォン本体と、microUSBケーブルと3.5mmオーディオケーブルのみ。
本体デザインは黒一色なので若干単調ではあるものの、所々に金属素材が使用されていることもあり、そこそこカッコいい。光に当たるとキラキラ光ります。
充電はハウジング下部のmicroUSBポートで行い、電源ボタンも本体下部に設置されている。電源は長押しすることでパワーオン、さらに長押しし続けることでペアリングが開始される。
ちなみに、本体下部にはオーディオプラグ用の端子が設けられているので、付属のオーディオケーブルを接続することで、有線接続も可能だ。
ヘッドレストやイヤーパッドは合皮製。プニプニと柔らかいので、指で触るととても気持ちいい。ユーザーを圧迫しない作りになっているようだ。
特にイヤーパッドは、特別柔らかい素材を使用しているからなのか、装着した時も頭や耳をふんわりと包み込む感じ。耳にピアスなどのアクセサリーをつけた状態でも安心して使うことができるだろう。
また、素材が柔らかいこともあり、耳にはジャストフィット。あまりオンイヤータイプのヘッドフォンを使わない僕だが、ナチュラルな着け心地に少しビックリしている。
ただ、イヤーパッドが少し丸っこい形をしているので、遮音性はほぼないと言ってもいい。音量が大きいと音漏れも起こすので、電車など音漏れを気にする場所では音量は低めにしなくてはいけないなどは少し残念。
タッチセンサーを使って、音楽の再生コントロール
同製品の最大の特徴は、タッチセンサーによって音楽の再生/停止やスキップや曲戻しなどが自由自在にできるということ。
左側ハウジングには「Jayfi」のマークがあしらわれているのだが、逆側(右側)のハウジングには、音楽再生をコントロールするタッチセンサーが組み込まれている。
これが意外と便利。なぜなら頭に装着した状態であっても、わざわざスマホを操作せずにヘッドフォンのタッチセンサーをぽちぽち触ることで、音楽の再生コントロールができるからだ。
操作の仕方は、タップとスライドを併用する。
ハウジング右側の真ん中をタップすることで、音楽の再生/一時停止。下から上(もしくは上から下)にスライドさせることで音量の上げ下げ、そして、左から右(もしくは右から左)にスライドさせることで、曲送りや曲戻しが可能だ。
このタッチ式操作はとても便利な機能なので、僕も同ヘッドフォンを使っている時は多用しているのだが、その弊害として誤操作が多い。
特にヘッドフォンの付け外しをする際に、間違ってセンサーに触ってしまって、曲が進んでしまったり、音楽が再生されてしまったりといった問題点もある。
タッチセンサー機能のオン/オフ機能が搭載されていたらもっと便利だったかもしれないが、それはそれでスマートではないので、ユーザー側が慣れるしかないのかな。
音質は中の上 ドンシャリ系だが音のバランスはとても良し
さて、気になる音質について。ヘッドフォンの見た目的にそこまで高い音質は期待していなかったのだが、不安とは裏腹に結構良い!
どちらかというと高音域と低音域が強めの通称「ドンシャリ」系かとは思うが、それでも全体的な音のバランスは調整されている。さすがに高級イヤフォンには敵わないが、それでも6,000円前後の製品とは思えない音質だ。
僕はジャンルでいうとオルタナティブロック系の楽曲が好きなのであまり静かな曲は聴く質ではないのだが、ピアノがメインの厳かな曲でも、一つ一つ丁寧な音色を再現できていたので、音質は結構クオリティが高いと言えるだろう。
Jayfiによると、50時間前後のエイジングが必要とのことなので、もし音質にこだわるようだったら、エイジングをしてみよう。僕は聴いているうちに小慣れてくるのを待つタイプなので、いつかは自分色に染まってくるかな。
6,000円前後のヘッドフォンとしては品質が高い
以上が、「Jayfi Touch H1」を使ってみた感想。
同イヤフォンの良いところは、音質は割と良い感じで、タッチ式の操作が面白いヘッドフォンであるという点。重量も約160gと軽く、ふんわり素材のイヤーパッドが、耳につけた時に優しく載るので、着け心地も良好。とても良いヘッドフォンだ。
ただ、同ヘッドフォンには欠点も存在する。それはデザインが少し安っぽく見えるということ。上記ではお伝えしなかったが、ハウジングとヘッドバンドの”繋ぎ”の部分がプラスチック製なので、少し安っぽさがある。さらに、大きな力を加えると「バキッ」と折れてしまうかもなので、使う際は注意が必要そう。
これらを総評すると、「Jayfi Touch H1」はそこそこ良いヘッドフォン。6,000円という価格帯にはとても満足できるし、普段使いにはとても優れた製品だろう。
もし、この値段帯のワイヤレスイヤフォンを検討しているようだったら、「Jayfi Touch H1」を購入してみても良いのではないだろうか。