現在、一部の「iPhone 6s」で予期しないタイミングで突然電源が落ちる不具合が発見され、海外ではbatterygateなどと呼ばれ話題になっているが、「iPhone 7」に関しても少し恐ろしい不具合が発見されているようだ。
Forbesによると、「iPhone 7」シリーズを利用する一部のユーザーから「電話」アプリを使用した時にデバイスがフリーズするといった不具合が発生していることが確認されているとのこと。
最新ベータ版「iOS 10.2」を入れても直らない
Appleのサポートコミュニティ(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10)などを見る限り、ごく一部の限られたユーザーで発生しているわけではなく、それなりに多くのユーザーが同不具合に遭遇しているとのこと。
サポートコミュニティに投稿された内容によると、とあるユーザーはBluetoothヘッドセットを利用して電話をかけた際にアプリがクラッシュ。その後、「iPhone 7」がフリーズしてうんともすんとも言わなくなってしまったという。
また、似たような内容の投稿を見てみると、同不具合が起きているのは「電話」アプリ内の連絡先や通話履歴を確認している時が多いようだ。しかも、「iPhone 7」シリーズのみではなく、一部の「iPhone 6s」や「iPhone 5s」でも起きているとのこと。
厄介なのが、この不具合に遭遇した場合、確実に直す方法が見つかっていないということ。そして、この不具合を回避する方法も見つかっていないことだ。
これらの不具合に遭遇した場合、大抵は再起動などで直るケースが多いのだが、問題を報告しているユーザーによると強制再起動をかけても、iTunesによる復元でも修復することができなかったという。
もし、この不具合が起きてしまった場合はiTunesによるリセットやiOSの再インストールが必要になるケースもあるという。遭遇する可能性はかなり低いものと思われるが、とても怖い不具合の一つだ。
今回のケースはおそらく「iOS」側に問題があると思われることから、今後のシステムアップデートで修正される可能性が高い。直近では正式版「iOS 10.2」が来週にもリリースされることが予想されているので、このアップデートで修正されることが期待されている。
だが、報告したユーザーによれば最新ベータ版「iOS 10.2」では修正することができていないとのこと。今回の問題に関しては「iOS 10.2」がリリースされても解決しないかもしれない。
iPhoneの不具合に関しては先日から多数の問題が噴出している。今回は発生している規模がそこまで大きくないこともあり、そこまで大きく取り上げられることはないかもしれないが、一ユーザーとしては「Appleどうした?」という感じ。
発生した不具合に対して、Appleはサポートを怠ってはいないが、「iOS」にしても「iPhone」にしても、その完成度の低さが少しずつ露呈してきている感が否めない。