「Mac」で動画を編集するときの最強の味方「Final Cut Pro X」。僕もたまに使う機会があるが、動画編集アプリの動作は早いに越したことはない。
ましてやアプリの値段が34,800円と非常に高価なので、動作がサクサクで快適な環境で動画作成したいところだ。
同アプリを利用する動画エディターのPeter Wiggins氏によると、新15インチ型「MacBook Pro (Late 2016)」での「Final Cut Pro X」のレンダリングスピードは、旧モデルよりもかなり向上していることが判明した。
2012年に発売した「MacBook Pro」の2倍の処理能力に
Peter Wiggins氏は、先日発売した「MacBook Pro (Late 2016)」のレンダリングスピードを図るため、テストを実施。旧モデル(同じ15インチモデル)との比較を行った。
テストは、どの端末も同じライブラリを使用し、ProRes 422がレンダリングされた同じThunderboltドライブに接続された状態で行われたとのこと。
結果は、2012年に発売された初代「MacBook Pro Retina」が出力完了までに5分50秒かかったのに対し、新型「MacBook Pro (Late 2016)」は3分5秒で出力を完了したとのこと。およそ半分の時間で完了している。
このパフォーマンスの向上は、ハードウェアの進化が大きいとみられる。なぜなら、新型「MacBook Pro」に内蔵されているストレージ(SSD)の読み込み/書き込み速度は飛躍的に向上しているからだ。
すでにベンチマーク結果により、「MacBook Pro (Late 2016)」に搭載されたSSDの処理速度は、旧モデルよりも早くなっていることが判明している。しかも、12インチ「MacBook」と比べても2倍近い性能差を見せているなど、「MacBook Pro」に搭載されているSSDの性能は非常に高い。今回はそのベンチマーク結果が実証された形だ。
今回のテスト結果はあくまでも15インチモデルで計測した結果で、Peter Wiggins氏は13インチモデルに関しては15インチほどのパフォーマンス向上はなかったとしている。
ただ、その代わり13インチモデルは飛行機内など狭い空間で使用するには驚くほど適した端末だと指摘。十分にユーザーの選択肢の一つになり得るだろうと結論づけている。
もし動画の編集をメインに考えているなら15インチ型「MacBook Pro」を、持ち運びすることを考えている人は13インチ型「MacBook Pro」を選択してみてはどうだろうか。
[ via 9to5Mac ]