スマホがこの世に登場してからおよそ10年、携帯用カメラはスマホの性能と同じくらい高性能になった。
最近では「iPhone 7 Plus」などのハイエンド端末に、デュアルレンズカメラという双眼式カメラが搭載され、より遠近感のある写真の撮影が可能になった。
ただ、高画質な写真が撮れるようになったからといって、どんな写真でも撮れるようになったわけではない。特殊な写真を撮るには専用のカメラレンズやカメラ本体が必要になるケースも。
そこまで本格的にカメラを楽しみたいわけではないけど、他の人と違う一風変わった写真を撮りたい場合は、「dodocool 3in1 スマホ用レンズキット」を試してみよう。
今回、メーカーのdodocool社からサンプルを提供していただいたので、レビューをお届けする。
恒例の外観チェック マクロレンズと広角レンズは合体しているので注意
今回レビューをお届けする「dodocool 3in1 カメラレンズキット」は、3種類のレンズがセットになったお得パック。スマホに簡単に装着できる広角レンズ、マクロレンズ、魚眼レンズをこれ一つで楽しむことができる。
まずは外箱を撮影。今回はいつものシンプルなパッケージではなく、ジッパー付きのキャリングケースが送られてきた。
中には複数のレンズの他に、レンズを固定するためのクリップや、取り扱い説明書、レンズの表面を拭くクリーニングクロス、レンズを収納するための袋などが同梱していた。
これらすべてはキャリングケースに収まるように設計されているので、外にレンズを持ち運びするのに最適。カバンの中でレンズをなくして、いざ撮りたいときに見つからないということは防げるはずだ。
スマホへのレンズ装着は、上記画像左のクリップにレンズをはめることで使えるようになる。はめるときはクリップの輪っか部分にレンズを根元部分を押し込むことでカチッと簡単にはまる仕組み。
あとはレンズをスマホにぴったり密着させて、スマホとレンズをクリップで挟むように固定する。実際に装着するとこんな感じ。
ちなみに、最初購入した段階ではレンズが二つしか入っていないように見えるので、「一個足りない!」と驚くかもしれない。
でもそれは、マクロレンズと広角レンズが一つのレンズになっていて、マクロレンズを使用するときに分離させて使うようになっているから。
分離させるときは、広角レンズをペットボトルのキャップを捻るようにキュッと回すと、マクロレンズが出現する。なので、買ったときに二つしか入ってこなくても、それは部品が足りないのではないので心配しないように。
ちなみに、それぞれのレンズについては以下の表を参照。
広角レンズ | 魚眼レンズ | マクロレンズ | |
---|---|---|---|
画角 | 130度 | 170〜180度 | – |
接写距離 | – | – | 10〜15mm |
倍率 | 0.67X | 0.33X | 10倍 |
直径 | 25mm | 25mm | 16mm |
それぞれのレンズで実際に写真を撮影してみた
今回入手した特殊レンズで、それぞれ写真を撮ってみた。
まずは広角レンズ。東京駅で写真撮影に挑んだのだが当日はどんより雲で、ちっとも良い写真を撮ることができなかったのが少し残念。
ただ、広角レンズのおかげで横に広い東京駅丸の内駅舎を丸ごと撮影することができた。
広角レンズは通常のカメラレンズよりも画角が広いため、同じ場所、同じ角度で撮影した時にレンズに映り込む範囲を通常レンズよりも広くすることができる。これは東京駅などの大きな建物だけじゃなく、家の中などの狭い空間でも有効なのでダイナミックな写真を撮影したいときに重宝するはずだ。
次に、魚眼レンズ。こちらはその名の通り、魚眼で撮影したような写真を撮ることができるもので、一般のレンズでは撮影することが不可能なものだ。
上記画像が魚眼レンズで撮影した写真(右)と、通常レンズで撮影した写真(左)を並べたもの。魚眼レンズで撮影した写真では高いビルの全景を撮影することに成功。撮り方次第では表現豊かな写真を撮ることができそうだ。
最後にマクロレンズ。こちらは、通常のレンズではピントが合わないほどの超至近距離で撮影することができるレンズで、小さなものを撮影したり、ミクロな世界を映し出すことのできるというもの。
こちらが実際にマクロレンズで撮影した写真。カメラを構えると必死に写りたがるイモリを撮影するのは地味に難しかったが、ここまでハッキリとした表情を撮影するのは普通のスマホでは不可能。
試しにマクロレンズで動画も撮影してみた。ウチの家で飼っているイモリを撮影したものだが、通常のスマホカメラでは撮影できなかった超近距離映像を撮影することに成功。
スマホ用マクロレンズ手に入れたからウチの子イモリ撮影してみた!手ブレ激しいけどスマホでこんなにも接写できるとは思わなかった!イモリも興味津々の様子w pic.twitter.com/42yNOwViII
— NANA@corriente.jp (@NANA_CoRRiENTE) 2016年10月18日
このレンズで撮影すると普段見れない距離感の写真が撮れるので、個人的にはこのレンズのためだけに同製品を購入しても良いとも感じる。
ちなみに、撮影に協力してくれたイモリも新しいレンズに興味津々で、撮影後にパクッと食べようとしていたのは内緒。
レンズとスマホが密着する箇所にはラバー素材が使用されており、スマホを意図せず傷つけたりなどもしない。
また、レンズを固定するクリップ素材は硬いものではないため、少しグラグラと動きやすいものの、クリップ自体は大きめに作られているため、ほとんどの端末で装着することができる点もグッドだ。
同製品を使ってみて感じたのは、通常のスマホカメラでは撮影できない写真を撮ることに関しては十分な性能を持っているという点。
画質はスマホのカメラ性能によって若干違いが出るものの、InstagramやTwitterなどに載せるくらいのカジュアルな撮影であれば、十分に役割をこなしてくれるだろう。
値段もAmazonで1,190円とかなり安いので、スマホで写真を撮ることが好きな人は「dodocool 3in1 カメラレンズキット」を一度お試しいただきたい。