昨日、Samsungは全世界での「Galaxy Note 7」の販売・生産停止を発表し、同端末を所持している全てのユーザーに対して、使用を停止し、直ちに電源を切って販売店に返却するよう求めた。
この発表の前には、同社はオリジナル版の「Galaxy Note 7」のリコールを実施しており、修正品をユーザーに届ける措置を講じていたが、この際に使われていた返却BOX「Note 7 Return Kit」が輸送中の爆発や発火にも耐えられるような仕様だったことが明らかになった。
梱包時に発火した場合を想定して安全手袋まで完備
XDAが公開した動画では、Samsungが用意した返却BOX「Note 7 Return Kit」の全貌が映し出されている。一見すると普通の段ボール箱のように見える返却BOXだが、説明書が付属されており、箱の中には銀色の袋や安全手袋が入っているようだ。
この安全手袋は、万が一梱包時に発火した時にケガをしないよう配慮されたものであるとのこと。
箱の中にはさらに小さな箱が入っており、その次の箱にも小さな箱が…というマトリョーシカ方式で、合計で4つの箱に梱包して返却する。説明書にはこれらの箱の仕様が詳しく書かれており、発熱や発火に耐えるなどそれぞれの箱に役割があるとのこと。
これだけしっかり梱包されていれば、もし輸送中に発火や爆発を起こしたとしても、輸送するドライバーの安全は保たれそうだ。
ちなみに、冒頭でも述べたが、Samsungはすでに「Galaxy Note 7」の販売・生産停止を発表しているので、この返却BOXで新たな交換端末を手に入れることは不可能となっている。
同社はオリジナル端末・交換端末に限らず、現在「Galaxy Note 7」を所持しているユーザーは直ちに電源を切り、販売店に返却するよう指示しているので、もし端末を所持しているという人がいたら、事故が起きる前に電源を切り、なるべく早いうちに販売店に返却するようにしよう。
[ via The Verge ]