Appleが提供しているサービスには、クラウドサービスを利用したものがたくさんある。「iCloud」はもちろん、「Siri」や「Apple Music」など多数のサービスにクラウド技術が使用されている。
Appleはこれらのサービスを、部門ごとにチームを作り開発を行っている状態だが、BloombergのMark Gurman氏のレポートによると、GoogleやAmazonなどの大手企業に対抗するために、「Siri」や「地図」などのクラウドサービスのチームを統一する方針であることが明らかになった。
クラウドサービス全体が一つのチームに統合される計画であることが判明
現在、Appleのクラウドサービスのチームは、カリフォルニア州のクパチーノやサニーベールなどで「Siri」「地図」「iTunes」「iCloud」などの様々な部門ごとに別々に管理をしている状態だが、今後は上級副社長Eddy Cue氏の監修のもと、全クラウドチームが本社「Infinite Loop」にまとまるようだ。
このうち、「Siri」や「Apple Music」のサーバーなどに関しては、コードネーム「Pie」と呼ばれるApple製プラットフォームへの移動が行われる模様。これにより、「Siri」や「Apple Music」の信頼性の向上や応答時間などの改善につながるとされている。
プラットフォームの移行は、すでに「Siri」や「iTunes Store」「Apple News」の一部はすでに開始されているとのことで、今後数年間で「地図」などのサービスも徐々に移行していき、Appleとしては、いずれはGoogleやAmazonが管理しているサーバーへの依存を減らしていきたいとのこと。
これらはかなり大掛かりな計画ではあるようだが、管理を一元化したところで、ユーザー側からすれば劇的にサービスの質が変わるわけではないとは思う。
しかし、管理を一元化できるというのはAppleの手間が減るということにつながるので、Apple側からすればかなり重要な計画であることはほぼ間違いないだろう。今後の情報に注目だ。
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